喜劇「ノイローゼ患者の一夜」 公演情報 国立音楽大学「喜劇「ノイローゼ患者の一夜」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    コミカルな短編オペラ
    映画『ゴッドファーザー』や、フェリーニ監督の作品等、映画音楽の作曲家として有名なニーノ・ロータが作曲した喜歌劇の日本初演でした。

    ノイローゼの男が静かな環境を欲するあまり、自分が泊まるホテルの部屋の両隣の部屋も代金を払って空室にしようとしたのに、ホテル側が空室にしておくのは勿体ないと、こっそり他の人を宿泊させることから生じるドダバタ劇で、笑いの中に現代社会に対する皮肉がうっすらと感じられる作品でした。

    クラシック的な曲からミュージカルのようなエキサイティングなジャズ調の曲まで、適度に現代的な響き心地良いバラエティ豊かな音楽が楽しかったです。
    終盤、ホテルの従業員達が男に呼び出されるシーンは、派手な曲調の中で従業員役の合唱団全員が踊り、まるでミュージカルみたいな華やかさでした。

    無料公演であまり予算がなかったとは思いますが、ビジュアルの表現が寂しかったです。
    一段高くなったステージにベッドが3つ並び、3つの客室を表していましたが、上げられた床の側面から骨組みが丸見えで、敢えて見せるデザインにするならもっと美しく見せて欲しかったです。
    コンサートホールでの上演で照明の演出がなかったため、空間のメリハリがなく平坦な感じになっていたのが残念でした。

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    2012/02/25 22:07

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