満足度★★★★
今年最初の衝撃作
「北九州監禁事件」。
この演劇の元ネタの事件を俺は、わずかながらに知ってはいた。
しかし、この事件に報道規制が敷かれていることは知らなかった。
芝居を見ていくにつれて、昔の記憶が、ニュースの記憶が思い出していく。
だか、それ以上にこの事件の細部は恐ろしい。
ポツドールの三浦ですら、ここまでは出来ない。
正直、芝居そのものの脚色もある。
そこは脚本家の描きたい意志だ。それは止められないし、大事なものだ。
だけど、もし、この演劇に衝撃を受けたなら。
是非、この事件を調べてほしい。
そして、一緒に、スタンレー・ミルグラム「服従の心理」を読んでほしい。
そして、もし、あなたが幸運にもwiiを持っているのなら、
2009年に発売された「ディシプリン*帝国の誕生」をプレイしてみてほしい。
事件は、ニュースで報道されて終わりにしてもいい。
でも、そこには闇がある。間違いなくある。
その入り口が間違いなくこの芝居にはあった。
そしてその闇の底から、俺はこのレビューを書いている。
いまだ俺は脱出ができない。