満足度★★★★★
二つの祖国
『風の市』記憶にはない自分の身体の中に流れる『血』だけが知っている祖国と物心ついた時からそこにいた祖国。どちらも彼らにとっては祖国。受け入れられているようでそうでない彼ら。語り継がなければならない事実がありそれを聞かなければならないと思うと苦しくなる。
『チャンソ』朝鮮学校の先生たちは何故彼らに対してあんなにも厳しいのか不思議でならなかったけど、日本社会という荒波に揉まれてもへこたれない精神を養っていたのかなと。それでもへこたれた時の為に『ここ』がある。自分の将来よりも『ここ』を守る為に先生になった。一番厳しい人ほど一番彼らの事を思い愛情をもっている。素敵な事だと思う。