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温泉ドラゴン「
vision
」の観てきた!クチコミとコメント
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unicorn(1870)
満足度
★★★★
体育館で…
脚本が良いのか、演出が良いのか、見ごたえありの110分。後味も不思議と悪くない。
ネタバレBOX
矢島(小高)が経営する土木系の会社に、ワケありな女性(牛水)が住み込みで働きはじめる。かわいらしい牛水に、同じく住み込みの従業員で、若頭補佐の見習いの舎弟の元子分であったナオト(井上)と25年引きこもりの童貞ユウタ(阪本)は浮き足立つ。
矢島は、刑事であったが、とある事件の捜査中に妻と2人の息子を亡くし、刑事を辞め、失意のうちに今の会社をはじめた過去がある。牛水もまた、AV出演の経験と堕胎の経験を持ち、この会社に流れてきたことがわかる。
家族を失った矢島は、事件に異常な執着を持ち、牛水が犯人ではないかと疑う(というか近づくために採用したのか)…。
矢島の同僚であり、既に他界している川尻(阿川)との語らいのシーンや、牛水らを亡き家族に見立てたシーンなどが織り交ぜられて、矢島の精神世界を視覚的に表現した舞台に魅せられる。
終盤の食事シーン→川尻に俺も連れて行けシーン→取り壊し現場での独りの食事シーン→砂→疲れ果てた矢島のもとへ牛水がやってきて優しく微笑むラスト。この一連の流れが秀逸と思う。牛水が事件の犯人でなかったことへの失意により、ホームレス状態になり、月日は流れ、牛水が再度訪れるとみるべきか。牛水の幻を見たのか。亡き妻の幻を見たのか。そもそも、序盤からすでに幻想を見ていたのか。考えると面白さが倍増する。
(家族を亡くしたというか、半分矢島が殺したようなバックグランドから)矢島の声や振る舞いに、悲しみとか怒りとかやるせなさとか虚無感とかが見えて独りの男の寂しさが際立つ。それでいて、どこか清々しいような印象を持ったのは、小高の功績か演出の賜物か。
紅一点・牛水のミステリアスビューティーぶりはなかなか。色っぽくもあり、かわいくもあった。ただ、ナオトとユウタがAVの件をネタにSEXを迫る際(お願いだけど)の一喝シーンは、男性客を威圧するくらいのパワーが欲しかった。表情が見えなかったからかもしれないけど。それ以外は◎。
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2012/02/16 01:07
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