満足度★★★
豪華出演者
2001年から行われているトヨタコレオグラフィーアワードの「次代を担う振付家賞」受賞者の内の5人が15分の短編を上演する公演で、日本のコンテンポラリーダンスの状況が分かるショーケースとなっていました。500円という破格の値段も懐に優しく、良い企画でした。
東野祥子『「私たちは眠らない」より"not part of humanitarian war"』
外からの力によって動かされている人形のような奇妙でシャープな動きのダンスと、刺激的な音響や照明が合わさって鋭い印象を残す作品でした。
白井剛『静物画』
昨年の秋に上演した作品の抜粋版で、物や重力との関わり方を描くには15分では短く感じましたが、ユーモラスな雰囲気が増したように感じました。
隅地茉歩『ひとが二人いるとそこには』
ダンサーにしては少々太めな男女がフレンチジャズと日本民謡に乗せてコミカルに踊る作品でした。15分の作品として構成がしっかりしていて楽しめました。
鈴木ユキオ『揮発性身体論‐EVANESCERE』と黒田育世『おたる鳥をよぶ準備』の2作品は時間の都合で観ることが出来ませんでした。両作品とも以前に観たことがあるものだったので、どう取捨選択して15分にまとめあげたかを観てみたかったです。