満足度★★★★
キャストは全員女優、アキバの話となれば、つい見たくなる。
「秋葉原女子学生会館」に暮らす、地下アイドル達。
今や、学生は1人しかいないおらず、彼女たちはメイドカフェで
バイトを続けながらイベントやブログ、CD制作の日々を送っていた。
そこに3月11日がやってくる。
現地にボランティアへ行くもの、被災地に帰省するもの、
できるところから…募金箱も設置した。
しかし、経営難と老朽化から会館も閉鎖、立ち退きの危機が訪れる…。
アキバ文化を背景に、震災・放射能・台風・増水という時事ネタを絡めた話。
キャストは全員女優、アキバの話となれば、つい見たくなる。
アイドルという虚構のキャラクターを作り上げ、虚構の世界に生きる彼女たち。
現実の世界と不器用に折り合いをつけながら、
メジャーデビューなどの実現できそうもない大きな夢よりも、
確実に実現できるブログやイベントなど、すぐに手が届く
狭い範囲での夢に実現で満足したい、
大きな賭けに傷ついてすべてを失いたくない気持ちが描かれる。
時に支えあって、時に傷つけあいながら、みんなで騒がしく
暮らした会館での日々・・・
アキバという文化は変われど、こういう思い出は変わらない。