期待度♪♪♪
懐かしいあの村へ
映画『トンマッコルへようこそ』は、ドラマとしてはかなり不満のある物語ではあったが、イノセントなヒロインの魅力と、何よりも「理想郷」としての村の鮮やかな緑の色彩が印象に残った。
舞台が村に限定されているから、演劇にするには格好な題材ではあるが、自然が主役だったとも言えるあの映像美を、舞台上で再現することは困難だろう。「演劇的に」何を付与し、膨らませてくれるのか、正直不安もないわけではないのだが――。
ともすればつまらぬ政治上の諍いでギクシャクしがちな日韓の間で、映画や演劇の分野ではこうした交流が行われていることについて、純粋に喜ばしいことだと思うのである。
『恋愛』 は「無言劇」であるという、ただその一点に惹かれて観劇することにした。演技と演出によほどの自信がない限り、無言でドラマを作り出そうなんて無茶なことはしないだろう。それが羊頭狗肉でないことを祈りたい。
今のところ、観劇予定なのはその2本だけ。あとはたいして魅力は感じないのだが、気が向いたらリーディングくらいは観に行くかも知れない。