『平熱』を超えろ。
「ホッカイロ」には、『鉛』が入っている。『酸素』に触れると、化学反応を起こして熱を生む。もちろん その構造は さらに複雑だが、発熱の理由としては 今示したとおりだ。
ふと日常生活を見渡すと、『鉛』は意外と身近なところに存在した。「鉛筆」だ。
「鉛筆」は 酸素に触れても熱を生まないが、時として「ホッカイロ」を超える熱を出す。ラブレター、小説、内部告白… そして その熱はいつしか、時代と地域を超え保温されてゆく。
他方、演劇は、保温に留まらない。それ自体が発熱行為だからだ。『平熱』なぞ言わず、50度を目指して欲しい。