歯に衣着せない 公演情報 劇団あおきりみかん「歯に衣着せない」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    コトバを浴びる
    あおきりみかんのサービス精神、スサマジイ。今回も開演前はシンプルな舞台上が、開演するとみるみる変幻自在な世界を見せる。パワフルな役者さんの洗練された動きによって行われる場転も演技も歌も踊りも見てるだけで楽しい。クルクル変わる世界。そして、脚本演出が魅力的。毎回新しい魅せ方に挑戦して、それがきちんと形になっているのがスゴイなぁ。でも敷居低く、学生から大人まで誰でも楽しめる「やさしくて深い」内容なのが何よりの居心地の良さだ。

    ネタバレBOX

    「歯衣(はごろも)神社」にお参りすると思ったこと全て声に出して喋ってしまうようになる、という設定。とにかく役者さん達がドトーのごとく喋り続ける。思った事を口にしてしまうと、それがあまりにも開けっ広げな内容なもんでドキドキするし、でも役者さんが喋るのを聞いてるとリズムや内容が絶妙で心地よくて病みつきになる。普段、人ってこんなに頭の中でイロイロな事考えてるんだなって感心してしまう。

    印象的なシーンはたくさんあるけれど。ある日形容詞しか喋れなくなる女の子は、彼氏と一緒に「歯衣神社」におまいりしても治らない。帰り道に彼氏から「寝言でチョコレートパフェって言ってたよ。しゃべりたくなったら喋っていいからね」と告げられる。答えは「自分」にしかないのだ。あとは、やはりドトーの言葉の嵐を2時間浴びた後の、クライマックスっっ。人はみんな自分の事を70%や80%じゃなくて、100%わかって欲しいと思って、一生懸命喋る。でも100%はわかってもらえないって諦めて、溜まってしまう。そんな気持ちを呼び起こされるような公演だった。見れて良かった。

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    2011/12/21 22:00

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