満足度★★★★★
有った。
初、犬と串。
私自身は大笑いしたわけではないけれども(客席は大変ウケていた)、終始、おもしろいなーと頭の中がホクホクしてた。作演出のモラルさんのセンスは、観客の1歩先を走って、ついてこい、という類のものとお見受けした。やられちゃったな。おみごと。饒舌一人称主観で100分駆け抜ける、疾走感。これを第一にやりたかったのだと思った。疾走感あった。
ウズキちゃんが、のべつまくなしチューしてて、そのチューがなかなか、エロスだったのがよかった。フトモモもよかった。
音響とか照明とか舞台美術のコーディネートが高いところで相乗効果をあげていた。かわいかった。
ただ、男性陣にコロスっぽいメイクを施して、没個性の道化のように演出してあったのが、男性陣をみんな同じに見えさせ、それは演出の目論見どおりなんだろうけど、少し興を削いだ。みんな同じよりも、やっぱり違ったように見えた方が面白いんじゃないだろうか。
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なるほどこれが、犬と串か、と思った。
犬と串はそこに有った。
有ると感じる劇団は、ほとんどない。