満足度★★★★
岩松作品にしてはわかりやすい!(笑)
岩松作品にしてはわかりやすい!(笑)
「舞台の外で起きる大事件に対応する、右往左往する人々のちょっと変な舞台裏側を、淡々と描く」
というのが私の岩松ワールドのイメージですが、やはりそうでした。
何がポイントでな、これを言いたい、などという単純なものでもなく、
しかしただの平凡な毎日でもなく、
これまで普通に生活している人たちに問題が起きる。
この本人たちにしては普通、でも他人が見ると歪んでいたり、
特殊だったり、かっこ悪かったり。
それでも、本人たちにとっては日常で、事件の後も生活は続く。
「その部分」の、彼らのやり取り、会話、翻弄される様子などの、
それぞれのちょっとしたことが観ていて面白い。
元女優の芸能プロ社長と、元トラック運転手の夫婦の喧嘩、
その中にもちょっとした愛情が見える。
夏川さんは初舞台、でも堂々としたもので、社長の貫録の強気の面も、
弱くやさしい面もある。
クドカンはさすがうまい。投げやりでダメなところもあるけれど、
やっぱり人情派。
元アイドルと亭主の面は、結果的にはあまり出ていませんでしたが。
私は「仮面ライダー龍騎」レギュラー出演以来、警視庁捜査一課9係とか、ケータイ捜査官7、
「呪怨」とかでもよく観ていた津田寛治さん(今回観劇の理由の一つ)は、
ルックスからして濃い目でかちっとした役が多かったですが、
今回の、アイドル担当中堅マネージャ役でも、最初は後輩にも厳しくやり手っぽかったのに、
ある時から、どんどん崩れて暴走していくのが、とにかく面白かった!!
蛇足ですが、同じく「仮面ライダー龍騎」の主演だった、
須賀貴匡さん出演のd-倉庫の「プライド」を前日に観ました。