SUPER☆STAR 公演情報 天幕旅団「SUPER☆STAR」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    「DJside」を観た。
    客席から眼の前のキャストをみていると当時の「笑劇ヤマト魂」を思い出してあまりにも懐かしい。きっと観客のこんな気持ちを出演者は案外知らないのだろうな・・なんて考えながら観ていた。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    裏日記はこちら→http://ameblo.jp/misa--misaki/

    寡黙なDJは夜に語る。このお話は夜の東京で、スーパースターを捜す彼らのお話だ。彼らの元に届いた、差出人不明の一通の葉書。「スーパースターは待っている。」 この「待っている」という謎めいたスパースターを探す為に物語は起動する。スーパースターの名のとおり、シューティングスター、ギャングスター、ラッキースター、TVスター、スターダスト、ロックンロールスター・・・と登場するキャラクターはスターばかりだ。笑

    これらのキャラクターを誘導する(ナビ役)のがDJこと加藤晃子だ。
    舞台の立ち上げ方やポップな演出は「笑劇ヤマト魂」と同じだが、それもそのはず、作演出はヤマトと同様の渡辺望なのだから、当然といえば当然なのだ。

    序盤の複数のスター達の伏線を撒きすぎて解り辛い部分があったが、物語が流れていくうちに「ああ、この物語は孤独な夜を過ごす人々、あるいは人生に行き詰った人々の風景を描いたものなのだな・・」と感じた。

    中でも、ギャングスターのキャラクターであるボク(吉永輪太郎)が傍若無人にファミレスで無銭飲食したり、コンビニで勝手に袋を破って食べてしまったり、赤いクラウンを盗んだりする光景があまりにも愉快で面白かった。これを補佐する彼(長谷川友貴)のやれやれ・・ぶりもめちゃんこ面白い!

    ロックンロールスターの歌手の自殺願望や、負け続ける社会人バレー部の「世田谷スターダスト」の廃止や、TVスターの世代交代劇・・これらは世相を風刺したような芝居だったが、現実の世界でもある。こうしてワタクシ達は世の中に少しずつ抗いながら戦っているんだな、と妙に共感できる物語だった。

    終盤に撒き散らした伏線をきっちり回収しまとめたが、きっと観劇初心者には解り辛かった公演だったと思う。

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    2011/12/17 14:22

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