ソウル市民五部作連続上演 公演情報 青年団「ソウル市民五部作連続上演」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ソウル市民昭和望郷編
    1929年10月24日、ソウル。篠崎文房具店にも大衆消費社会の波が押し寄せ、新しい経営感覚が求められていた。この家の長女に求婚したアメリカ帰りの新進企業家は精神を病んで、入退院を繰り返している長男を毛嫌いする。一方、エリートとして総督府に勤めながらも植民地支配への協力に悩む篠崎家の朝鮮人書生。関東大震災以来の重苦しい不景気を打開するため満州への進出を企てる日本国家。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX



    裏日記はこちら→http://ameblo.jp/misa--misaki/


    世の中がまるでビデオテープのように早送りして怒涛のごとく回転しているが、篠崎家の女性たちはつかの間の饗宴を楽しむように、相変わらず浮世離れな生活を送っていた。

    一群の若者たちの姿を鋭く切り取ったシリーズ第三弾では、満州へと向かう道すがら、京城を通り過ぎる謎の若き芸術家集団が登場する。篠崎家では第一弾は手品師を、第二弾は力士といった具合に必ず余興めいた人物を登場させているが、今回の芸術家集団は青年団の中でもアニマル軍団的な要素の強い輩たちだ。笑

    ボインの山本裕子、カンガルーのような石橋亜希子、ヤクザ顔の二反田幸平、妖怪っぽい木引優子が揃って芸術家集団という設定なのだから怪しいにもほどがあるのだ。しかも二反田に至ってはダンスなのか体操なのか理解に苦しむ踊りを踊らされて寸劇そのものを披露しちゃうのだ。二反田は第二弾でも書生として登場したが、個人的にはもっとセリフを与えて欲しい。

    またこの回は長野海と渡辺香奈の民族の舞があったが、これが実に美しい。
    惜しむらくは朝鮮人が吐く言葉がさっぱり解らず、字幕が欲しかった。

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    2011/12/15 16:48

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