ご来場ありがとうございました!!『増殖島のスキャンダル』 公演情報 舞台芸術集団 地下空港「ご来場ありがとうございました!!『増殖島のスキャンダル』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    意欲作、意外とインディーズ感
    これまでのシステマチックな演劇を壊したといえるでしょう。ハイカラな恵比寿白ホリスタジオであたらしい感性を感じさせる作演は見事で浮遊感あふれポッププレイである。一見に値するし、評価したい。作者意図がストレートにつたわる公演ではありました。しかし、今後このような作品でこの作家で大動員がかかる公演が可能か?というと困難だろう。作品体力として不足していることがある。唐十郎や寺山修司、つかこうへい等の才能が勃興してきたときも、アート+?があったとおもう。いわゆる作品の一般性。企画主義主張はよくても作品への共感、主人公への感情移入、ストーリーのログライン化、などの戯曲のストラクチャー、構成に関心をもってほしい。まず、なぜ感情移入しずらいのかを考えてみよう。ラストのレゾリューションはどうだろう。ウランかセシュウムをレストランでもろに食べたあとに、どのように解決にもっていくのかは伏線の無さにも原因があり、解決のインパクトがなく、ツアー客がセシウム料理を食べた絶体絶命の段で話がとまっている。残念だ。また、全体に直線的に展開しすぎ。いわゆる話が骨細い軽量級。スイスイ話が前に前にと時系列も時間経過のまま進んで、終わる感覚。こんな妙にひっかかりのない作品は全体に淡白な印象。クリニックするとこれはキーコンセプトの問題を解決しないと達成できない。数年のキャリアで日曜のソアラの動員が30人程度というのはさびしい。興行的に成功するためには脚本の強化がひつよう。幸いロングラン形式に近い公演が可能なめぐまれたなら、脚本の実験もしてください。脚本の一般性を追求しないと、芝居で生活はできません。作品の弱いところ、客足がおもうようにのびないのは、すべて解決は可能です。がんばれ小劇場。

    ネタバレBOX

    他劇団の折り込みが一切渡されず、不思議な感じがした。役者の声が反響しすぎて聞こえないときがある。影の主演が針金細工で良い。

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    2011/12/13 02:13

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