ASYL 公演情報 JCDN「ASYL」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    艶やかな美
    閑静なお寺を会場に、映像、ダンス、唄・三味線を用いて江戸時代と現代のラブストーリーが描かれる作品で、静謐な雰囲気と艶やかな表現が印象的なでした。

    7間の幅がある広間の12枚の障子の手前帯状に赤いカーペットが敷かれ、中央には毛足の長いピンクの生地で覆われた台が設置された薄暗い空間の中で、西松布咏さんの三味線・唄の演奏と吉原の文化についてのお話で始まり、西松さんは吉原の遊女・高尾太夫の物語を語り、寺田みさこさんはヤクザから逃げる魔性の女を映像内と舞台上で演じ、平行して展開する話が最後に死をもって重なり合う構成でした。

    寺田さんはなかなか舞台には登場せず、やっと出てきても障子の向こう側で踊るシルエットを見せるのみとじらされ、表に黒のドレスで現れた時がセクシーで格好良かったです。ジャズの名曲で踊る姿に強い存在感がありました。

    西松さんの優しい語り口の解説で、あまり聴く機会のない唄が身近に感じられる様になりました。最後の『You would be so nice to come home』を英語の歌詞のまま小唄風の節回しで歌ったのがとて素晴らしかったです。
    京都のお寺の襖絵や、夜の京都の町を走る寺田さん、煙草の煙、金魚等の映像を障子に4面で映していたのが美しかったです。

    唄の歌詞や、作品の解説・経緯を詳しく記したパンフレットがあり、作品の内容が理解するのに役立ちました。

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    2011/12/11 21:51

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