Birthday 公演情報 天才劇団バカバッカ「Birthday」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    舞台は渋谷のお花屋さん。

    店主である父親は入院しており、この花屋を受け継ぐ形で父の留守を守り、切り盛りしていた三兄妹だったが、突然、過去の父の行いを恨みに思っていたフラワーアーティストの神石から罵倒された文章を雑誌に載せられる。この神石にはそれなりの影響力があり、途端に花屋は落ちぶれてしまう。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX


    それでも家族一丸となって、この状況を打破し、知人達の思いやりも加味されてなんとか乗り切っていく、といういい話だ。三兄妹を取り巻く人々の風景、特に、農業高校での生徒達の情景がコミカルで楽しかった。どうして学園ものって、こう、胸が締め付けられるほど素敵なんだろう・・。そして、オカマバーでの描写も楽しく可笑しい。

    花とともに、蘇る三人の思い出をナビするのは、欄(河野真紀)だが、今回の河野はひじょうに自然で素晴らしい演技だった。この物語はまだ始まっていない。欄が母親のお腹の中で見た未来図だ。だから、これから生まれて今見た未来を歩みだす。という設定だ。
    欄たちの運命に彩られた今後を予想した未来を描写した物語なのだ。

    舞台にはキャストが演じる後ろ手でアーティストたちが生の絵を舞台セットとして沢山の花を描いてゆく。考えたら、これはとっても素晴らしい芸術的な舞台だ。ワタクシはこの手作り感溢れる舞台を観られただけで喜びだった。
    相変わらず、天才劇団バカバッカの笑のセンスが好きだ。そして導入音楽もバッチリ。

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    2011/12/07 01:17

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