満足度★★★
エログロだよ山田さん!
賛否がはっきり分かれる作品になったと思う。ちなみに私は好き(笑)。
演劇祭、しかも特殊な観客が想定される今回のような企画に、あえてこの作品で挑んだブラジリィー・アン・山田さんは、すごいと思った。
セットの無い舞台上。観客は、演じる俳優に注目するしかない状況。俳優を徹底的に追い込んだ脚本や演出は、ホント観客に対する挑戦だった。
そして、初期のブラジルの作品だけあって、たしかにエログロだった(笑)。それにしても「○盛り」って(笑)。
「センチメンタル☆草津」と言う物語には、ブラジリィー・アン・山田さんの脚本らしい、魅力あふれる人物がたくさん描かれていた。
劇団員の辰巳さんの役なんかは、とても「ブラジル」らしいなと思った。また、辰巳さんもちょっと不思議な役を魅力的に演じられていたと思った。
また、中川さんの芝居は、いつも安定しててすごく印象に残る。良い俳優だと改めて感じた。
少し気になったのは、70分という時間の中には、収まりきれないほどの人間模様だった気がしてしまったことと、俳優のテンションがもっとあっても良かったのではと感じてしまったこと。
いろいろ良かっただけに、もったいないなーと思ってしまった。