道標 公演情報 劇団Tempa「道標」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    まさに“感”
    心に、目に、耳に、“感”じる公演でした。
    思いもよらない舞台装置を生かした客席配置。
    出演者のこだまする声と、無言の表現空間。

    スケジュール帳の4/28、4/29は、すでにチェック済!!

    ネタバレBOX

    前回は地震と復興、今回は現在の東北の問題をモチーフにされていました。
    それは、登場人物のセリフから少しづつ明かされていき、主人公が負わされてしまった因縁のようでした。故郷に戻れない悲しさ・・・。私はずっと生まれた土地に住んでいるので、その悲しさは想像でしかありません。しかし、ずっと住んでいる周りの風景は今も変化し続けて、記憶の中でしか出会えない風景も増え続けています。それもまた悲しいこと。
    けれども、その記憶により前に進むこともでき、まさに「道標」なのですね。

    コンテンポラリーダンスが作り出す空間において、同時に進行する芝居は今まで経験したことがなかったので、とても新鮮でした。
    時代も場所も限定した設定がなかったのだから、ラスト付近の「被爆」というセリフはない方が私は好きかな。被爆=放射線!!としか私には考えられなくなったから・・・。多分、放射線の気がするけど、街を消さないといけないとても恐ろしい何かが漂っているんだ!!とだけ思いたかった。

    次回は春!!
    芝居の内容はもちろんですが、どんな舞台装置が作られるのかも楽しみです。

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    2011/11/20 17:12

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