「さらば冬の殺し屋」 公演情報 enji「「さらば冬の殺し屋」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    殺しの流儀
    殺しには流儀がありました。

    公平とジャムのかけあいは笑えました。
    公平役豊田さんの気の弱さ、頼りなさの演技は見事でした。
    堤さん、神さんには目を引かれました。

    ネタバレBOX

    殺意と復讐の心理が良く表現されていたと思います。

    皆が殺意を持っていました。誰にでも起きうる殺意が描かれていました。

    ・浜口は10年前に3人を殺していた。
    ・駅長は自分に新しい感情が生まれては殺していた。
    ・公平は自分をばかにする大人たちを殺さぬまでも脅かしてやりたかった。
    ・被害者の恋人は加害者浜口を殺してやりたかった。
    ・被害者の母は加害者浜口を殺すつもりでいる。

    被害者側の心理も良く描かれていたと思います。

    ・大場の、恋人を殺されて殺人者を殺したいほど憎んでいたが、さすがにそれはできず(けじめをつけるために)ささやかな復讐をする気持ち。

    ・裕子の、殺人者を恨む気持ちと姉への嫉妬から死ぬように願っていた自分を責める気持ち。姉に呪い返されていると思い込むほどに心を病んでいた。

    ・極めつけは幸恵。自分を犠牲にしてでも子供を殺した殺人者に最大限の復讐をする気持ち。

    後悔させ、反省させ、人間らしい心を取り戻してもらい、自分を愛させて、必要にさせてから復讐する。最後の幸恵の流儀が明らかになった時、私は殺されました。

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    2011/11/02 02:05

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  • ご来場ありがとうございました!

    2011/11/02 08:25

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