満足度★★★★★
刹那を受け入れる、時間の肌触り物語の設定自体に日常的でない部分もあったにもかかわらず、個人的には、何本か観たこの劇団の長編のなかで、一番ダイレクトに人物たちの想いを感じることができる作品でした。しかも、単に刹那の感覚を現わすにとどまらず、そこから豊かに広がっていくものがあって。なんだろ、人情劇的な甘さとかビターさとは少し異なるテイスト。見つめ受け入れる時間や気づきの質感のどこか淡々とした、でも生きることの奥行きをしなやかに観る側に伝える語り口に深く心惹かれました。
ネタバレBOX
0
2011/10/29 00:31
このページのQRコードです。
拡大