満足度★★★★
亀ちゃん、かんばれ!
夜の部の「小栗判官」。亀治郎の立役でしかも主役というのは、この10数年毎月歌舞伎座(&取り壊し後の新橋演舞場)に通っているが、初めて見たかもしれない。それどころか女形でも主役級の役はあったか・・・その辺りに今回の猿之助襲名という大重責に踏み切った理由があるかもしれない。女形の家に生まれなかったが故のジレンマ。今回は立役としての大きさがやはり若干欠けるが、まずは合格点。頭のいい人なのでなんとかやっていけるだろう。がんばってほしい。そして猿之助の名前を大いに利用していい女形の役も奪い取ってやってほしいな。昼の部は愛之助の『義賢最期』、長い立ち回りが飽きさせず見ごたえがある。