満足度★★★
左舞と右舞
毎年皇居にて行われている雅楽の演奏会に初めて当選して観に行きました。器楽による「管絃」だけでなく、舞の付く「舞楽」も演奏され、「左舞」と「右舞」の違いを楽しみました。
『裏頭楽』
中国系の左舞で、橙色の装束と形の特徴的な帽子を被った4人による舞われ、緩やかな動きが美しかったです。片足を上げるポーズが印象的でした。同じ動きの繰り返しで永遠に続くような感じが心地良かったです。舞人の入退場の際の退吹での演奏が混沌としていて印象に残りました
『長保楽』
朝鮮系の右舞、鶯色の装束に冠の姿で舞い、斜めの軸を強調したポーズや、足を上げた後に踵だけ付ける動きが印象的でした。ちょっとユーモラスなポーズもあり、そのままコンテンポラリーダンスの作品に使われても良さそうに思いました。笙の入らない編成での演奏でリズムが際立ち、空間を揺るがす様な強烈な太鼓の音が凄かったです。
雅楽は千年以上も前の芸能で静かなイメージを持ちがちですが、生で見聞きするとワイルドな要素もかなりあり、エキサイティングでした。