満足度★
早稲田タイプの演劇
学生演劇を毎月10本以上は観ているが、不思議と同じ大学の演劇はタイプというか質というかにおいというか何か同じ傾向を感じる。
早稲田はどの演劇を見てもよく言えば人間くさい、悪く言えば品がない。よく言えばリアリティがあり、悪く言えば素の言動であり演技とはいえない。といえると思うが、この劇団もこの早稲田カラーの劇団。演技というより学生の宴会芸ののりで内輪受けはするが、客観的には観るに耐えない。
ストーリィも幼稚で何がやりたいのかほとんどわからずラストまで流れてしまう。役者は役を演じてはいるが表現し切れていいないし状況ごとの変化に対応できていない。
節電のストーリィへの組み込み方も中途半端、反社会的なのか順法なのかも不鮮明。
とにかく観終わって感じるのは、小学生のけちな理由の喧嘩を見たような殺伐とした不愉快感が漂う。