満足度★★★★★
最高です。
名優揃いの珠玉の舞台。
平幹二郎さん。
凄い!凄い!!凄い!!!
平さんの所作。表情。背中。
そのひとつひとつがボクの体の心底まで染みていく!
どの台詞も、文学作品の名文のように吸収されていく。。。
舞台上の平さんが「プリン冷えてるか?」と言うだけで、深い意味を探ってしまいそうなくらいに、平さんの口から発せられる一言一言が深く感じられるんだよなあ(←当然のことながら、「プリン云々」のセリフはございません)。
「シブイ」という言葉が陳腐に感じるほどの存在感!
でも、堅苦しい小難しい芝居ではありません。
家族の情を描いたホームドラマといっても良いのではないかと。
普段、芝居をご覧にならない人を誘っても、充分存分に楽しんでもらえるようなお芝居です。
もちろん、良いのは平さんだけではなく・・・出演する俳優さんすべてが良い!
そして、交わされる会話のテンポ、内容ともに良い!!
舞台装置も良い!
仕掛け装置なので、暗転は長いけど、その間はストレッチができるし・・・なんと言っても、舞台の余韻に浸る時間を与えてくれるから・・・この暗転の長さは、ボクは好き。
つまり、全部良い!!!笑
あまりの至福に、ボクは思わず、販売ブースを出していた岐阜県可児市(←主催者)の薔薇ジャムを買ってしまった(笑)
東京公演初日だけあって、観客のほうも豪華。
ミーハーなボクは、休憩中のロビーでキョロキョロ周りを見てた。
何人かの俳優さん、演出家さんとは、ド厚かましくも握手していただいたけど・・・出演者のひとりである角替和枝さんの御主人には声をかけられなかった。
大大大ファンで、息子さん(二人ともご主人ソックリ)の芝居を見に行くくらいにファンなのに・・・緊張して声かけられんかった。無念じゃ!!!
あっそうそう。
座席に当日パンフに薔薇が一輪添えられています(ラッピングされてます)。
その薔薇は、決して意味深なものなのではなく、岐阜県可児市の名産が薔薇だから。
これから観劇なさる方は、薔薇をやさしく持ち帰れるようなバッグを持っていかれたほうがよろしいかと。
ま、隣の女性に手渡したい方は、ご自由に!笑
(休憩挟んでの2時間45分の芝居です)