満足度★★★
役者陣の演技が古色蒼然
この作品のテーマや題材には、普遍性があり、よくできた芝居で、大変興味深く拝見はしたのですが、どうも悪い意味での新劇らしい舞台で、特に前半は、どこかの養成所公演かと錯覚しそうな雰囲気でした。
舞台に、重厚感が出たのは、エリザベス役の林佳代子さんが登場してから。ヘイル牧師の山中さん、副知事役の田中正彦さんの好演も手伝い、ようやく、それからは、舞台上の世界へ、心が誘われたような気がします。
メアリ・ウォレン役の箱田さんも、大健闘でした。
一部の役者さんが、大事なシーンの人物名等、何箇所か言い間違えたりして、興醒めでした。
こういう緊迫した舞台での、凡ミスは作品の質を落とします。