満足度★★★
毎回行く必要はもうない
ロベルトの操縦。人の名前かと思っていたらそれは乗り物型の兵器の名前だった。
ほとんど全編が「移動中」(実際には背景が動く)という舞台は新鮮味があり面白い試みだと思えたが、それ以外にはあまり評価できるところはない。
軍、という設定なのに誰ひとり軍人に見えない。これはいままでの舞台でも誰一人それらしく見えたことはなかったので、指摘する方が野暮なのかとむしろ思えてしまう。もうここを観るときには、「そうは見えない」ということは考えず、そこは最初から諦めて観ることにするべきかもしれない。
また、登場人物の個性が無く、全員同じ。というのも毎度のことなので、もうそのことを問うのもばからしくなってくる。
ロベルトを使っての移動も、コーラを買いに→海へ→宇宙へ。の目的のスケールアップもあまり意味はなく、無理矢理ギャグとしてもつまらない。
発想はいつも面白いと感じるのだが、それを物語として構築する技量もなく、役者も同じ演技・間ばかり、そしてそれが毎回変わらないまま。
もう毎公演行く必要は感じない。