満足度★★★★★
いつの間にか共闘していた。この題材に対して、直球ど真ん中で投げ込めるだけの本格派がいたことに驚き。完成度の高い会話劇は、客席と舞台との境界が曖昧になるものだ。張りつめた空気の中、闘う男たちの様を観て、境界が曖昧になるどころか、共闘している気分にさえなれた。これぞ、観劇の至福。そう言いきりたい。これほど、上質な会話劇を書ける人を見逃していた自分の過去を呪う。ポストオリザの一人として、野木さんはもっと取り上げられてよいと思うのだが……。
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2007/12/02 23:17
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