沼辺者 公演情報 浮世企画「沼辺者」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    無題136
    開場、左が舞台、右が座席。2列目以降が高い位置に設置してあります。左側からボコボコという温泉のような音、右からは湯煙。薄暗いなか、沼と小屋がぼんやりとみえます。決してリアルな作りではないけど、お話の世界は伝わってきます。明るい外の世界から、徐々に目がなれて、物語への準備が整います。座席は、中央からやや左の範囲がお勧め、沼がよく見える場所。※小屋の屋根上でもお芝居ありますので、あまり左ではなく。宮本さん、「プラすマイなす竹」「可愛い怪物」、3作目でした。

    ネタバレBOX

    女の子は、河童なんでしょうか?きゅうり好きだし、口とがらせているし。舞台が左右に広いのですが、セリフがないときも、照明があたっていないときもチャンとお芝居をしていました。動きのある方向、声がする方向、動きでも後から動いた方向、人はそちらに意識を向けるものですが、今日はこの子が気になってよくみていました。

    他の役者さんもそうだった。

    こういったお芝居をみることができるから…やめられないんだな、きっと。

    暗転、爆音。ミサイルが落とされます。そうとう大きな音でした。明るくなると女の子が沼の淵に立っていて「その後」について語ります。結局、たいしたことなく、ミサイル沼ができました、とさ。女の子の正体は最後まで明らかにされません。私は、観劇後、天啓か…河童だと思いつきました。青森県の古牧温泉にはカッパ沼があるのです。

    あらすじは他の方が書いていらっしゃるので割愛。

    最後、二人の悪女が、しめしめやったり、なんて口調で話をしているのを聞いて、あれっ、こんなおわり方…、と思ったら、女の子に誘われ、引きずり込まれ、沼の奥深くへ、目の前でリアルに水没です…「タイタニック」で水に飲み込まれる乗船客たち…ソックリそのまま。

    まっとうに生きている者は一人もいません。Happyなものはひとつもなく、沼はこれからもひとの心を映し続けるのでしょう。

    観劇前は、沼→おでん沼くらいのイメージしかありませんでしたが、キャラクターが持つ謎の部分がお話の展開を期待させ、どうんなるんだろうとドキドしながらみることができました。

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    2011/09/25 08:33

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