満足度★★★★
古山憲太郎の次回作を観たくなった!
今回は作・演出の蓬莱竜太は一切関わらず、所属俳優・古山憲太郎の初めての作・演出公演。ここの劇団は4人の男優と演出家で構成されていて、残りは客演で賄っている。
舞台の見せ方、展開の流れ、俳優の扱いなどは蓬莱竜太をやや踏襲している感は否めなくはなかった。始まりから60分までが展開になか弛みを感じたが、話の謎が解け始めてからは一気に引き込ませてしまう見せ方は上手かった。多分、それは後半に向けて、蓬莱竜太が決して行わない古山憲太郎の演出方が際立って見えてきたからに違いない。どうしても天才・蓬莱竜太の下で演じていれば影響を受けて、真似をしまいがちだろうが、そこを初舞台で自分の世界を作れた古山憲太郎は立派。
何時見てもモダンスイマーズの男優人は、舞台でしか味わえない心地良い演技を見せてくれる。