満足度★★★★
まあまあ面白かった
タイトルのように小学校が舞台。
結局、一言で言えば「番長争い」なのだが、
色々の要素のある、多様な舞台であった。
初めのダンスシーンは、振りも歌もイマイチだったので、
ちょっと心配になったのだが、
それは開演直後の緊張からだったようで、
その後は順調に推移・・・。
初めはゆる~いコメディのような進行で、
まあこういうのもたまには良いのかな?
特に緩いものが好きな方には…という印象。
しかし、低学年の女の子がさらわれる辺りから、
何となくシリアスな表情に変わり、
アクションドラマに変容?
で、それで終わるのかと思ったら、
最後はまたコメディ調になった。
まあ、雰囲気が変化していくことはよくあるし、
それ自体は構わないのだが、何か繋ぎ合わせたような感じがあって、
少々ぎこちなかったし、相乗効果でなく
むしろマイナス効果になっていた気がした。
例えば、アクションをメインにするなら、
それまでの緩い部分がちょっと長いのではないか?
この辺のバランスや移行方法を考えて行けば、
もっと良くなると思う。
それと、アクション部分は「死闘」「殺し合い」のような雰囲気で、
台詞にもそれを思わせるものが出てくるのだが、
その後の、教師たちの台詞は、
それらを「暖かく見守っていた」というもので、
なんか、観ている方がガクッとくるし、
まあ、矛盾と言えば矛盾ですよね。
また、ギャグの「校長先生ネタ」も、
初めは面白かったが、3回も出てきて、ほとんど同じで、
しかも3回目が「死闘」の後だったので、これも力が抜けました…。
ギャグなら、変えて行った方が面白いのでは?
それから、何より思ったのは、この話、
小学生でなくて、中・高生にした方が自然だったのでは?
やっぱり番長やら恋愛がそれらしくなってくるのは中高生だろうし、
役者にトウの立っている人も多くて(笑)。
(それを逆にネタにした「膝歩き」は面白かったが…)
まあそういう課題を抱えてもいるので、
3Pと4Pのあいだくらいですが、
熱演でもあったので、端数切上で4Pとしました。