満足度★★★★★
素晴らしい人形遣いと朗読劇
説明にもあるとおり、東京都現代美術館の展覧会の特別イベントとして開催。
私は平常(たいらじょう)さんのことは知らなかったのですが、
子供向けのような人形を持って颯爽と登場。
この方は、朗読もやられるし、この日はそれがメインなのだが、
やはり「本業」ということで、初めに人形芝居を披露。
ところが、一人で操っているにもかかわらず、その動きは素晴らしい。
ちなみに、外国では人形劇は子供向け、なんて言うイメージを持たれていると、
何かで聞いたことがありますが、日本では「文楽」があって、
これは大人向けの立派な芸術・・・
でもこちらは基本的に1つの人形を3人で操るのですよね。
(3人で息を合わすのは別の意味で大変かもしれませんが)
ところが、平さんは、1人で操っているのですよね。
足は無いのだけど、両手に顔・頭部は動かせる。
人形の両手を人形遣いの右手1本で操作し、
人形遣いの左手で、頭部を支え、
かつ頭のてっぺんが開くようになっているので、
その操作もするという具合。
人形による寸劇もやられたのだが、
「お客さんの誰かにもやってもらいましょう」と言われ、
なぜか私が捕まってしまい、ステージ上へ…。
まあ「上手い上手い」なんて言ってもらえたけど、
右手1本で人形の両手をきれいに操るのはとても無理。
まあこれはご愛嬌ということで、笑いものになりました・・・。
さて、後半というかメインは、映像を見ながらの朗読劇。
この話も中々感動的で、自分の利害などお構いなしで、
山に木を植えて行った人の話。
お話自体と、平さんの朗読は良かったのだが、
ただ、映像については、特に初めはモノトーンに近いもので、
私的にはイメージが湧きにくかった。
それと、平さんはやっぱり人形を遣っているときの方が面白いかな?
なお、1時間ほどあったので無理すれば展覧会(チケットも頂けました)も、
観られたのですが、平さんのお話で「2~3時間かけてみる人が多い」と聞いたことと、
実はこの後、「チャイムが鳴り終わるとき」に行ったもので、
この日は展覧会は観ておりません。
先に観ていればまた印象が違ったかもしれません。