満足度★★★★★
興味深く、しかし少々複雑な構成
12か月連続公演の第8回で、今回も8月にふさわしいテーマの作品だった。
前半は2つのシーンが交互に現れる。
1つは、夏休み最終日、高校で理科部の男子が同じ部員の女子に「告白」する場面。
しかし、あっさり振られる・・・。
ここには、他の2人の部員とのやり取りや、なぜか恋愛を勧めるちょっと変な女教師も登場。
もう1つは、交通事故で入院して、記憶喪失…となった女性と、
その父、妹、そして恋人の話。
父親は娘(妹)に対し、イマイチとんちんかんというかとぼけた返答が多い。
また、担当男性医師も、いつも首をかしげながら機械のようなしゃべり方をする人。
この一見全く関係の無い2つの話が交替して現れる。
ところが、場面転換時は、2つのシーンが一瞬重なり合い、完全に暗転しない、
ある種奇妙な場面転換である。
この意味は芝居が進行するにつれて明らかになって行く。
(以下ネタバレなので、これから観劇される方は、読まないことをお勧めする。
ただし、複雑な話が苦手という方はあるいは読まれても良いかも?)