満足度★★★
おとこ版を鑑賞
2010年2月に初演を行った作品の再演とのことで、最近のぬいぐるみハンターのファンタジックでファンシーな作風とは異なる、比較的現実的な雰囲気でちょっと駄目な人達を描いていたのが新鮮でした。
マイナーなアイドルのスコッティー・ネピアを追い掛けるオタク男子たち6人をハイテンションに描き、終盤は少し温かみを感じさせる物語でした。
客と役者のエリアを区切らず、会話を2つのエリアで同時に進行させたり、客を巻き込んだりと少々実験的な趣向を盛り込みながらも、小難しい方向には行かず、単純に楽しめる作品でした。
シーンの切り替わりを表すハンドクラッピングと動きの使い方がテレビやラジオ番組のジングルのような効果を出していて、スムーズに展開して行くのが小気味良かったです。立ち見について言及するメタな自虐ギャグがさりげなく織り込まれていて笑えました。
狭い空間なので声が響き過ぎて、1つのグループに集中しようとしても台詞が聞き取り辛いところがあったのが残念です。