陰漏(カゲロウ) <<劇場版+画廊版>> 公演情報 乞局「陰漏(カゲロウ) <<劇場版+画廊版>>」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    きれいにやりすぎなんじゃないかな
    「画廊版のほうだけを見た方が心配です」という書き込みがありましたが、はい、わたしがそうです。要するにこれはリミックス版とか、そんなかんじで捉えたらいいですかね?乞局自体見るのがはじめてだったんですが、売りだといわれている「気持ち悪さ」もそんなに伝わってこなかったし。演技の稚拙さばかりが気になってしまった。

    ネタバレBOX

    えーと、稚拙って言ったけど、実際ああいう「コミュニケーションのできない人達」をリアルに描いているという意味では、あれはあれで正解なのかもしれない。「ああ、そうだよね」なんて生半可な感情移入を徹底的に拒絶しています。「コミュニケーションができない人達」が、なぜわたしたちに受け入れられないのかとは、まさにああいう人間だからであって、そこを批判するのは的外れな気もしますね。はい。

    ちょっと毛色は違うかもしれませんが、9月に観たサンプル『カロリーの消費』。あれも気持ち悪い、変人ばっかりでてくる芝居でしたが、みたあとの満足感はきちんとあったんですよね。役者もうまいなーとおもったし。全然感情移入なんかしなかったけど。

    つまりは、やることの方向性があってるとか間違ってるとかではなく、細かいものの取捨選択だとか、そこにやどる思いいれとか、そういうところの匙加減の問題な気がします。センスの問題。で、今回のはあんま自分ごのみではなかったというだけで。なんかたぶんスタイリッシュにやりすぎたんでしょうね。2回も、しかも連続で同じのやるからには、いろいろ洗練させてかっこよくしたくなっちゃうでしょうし。で、形式がさきにたちすぎた結果、伝えたいものの核がかすんでしまった……て、かんじかなあ。

    あ、でも、自殺志願者の集まる「塾」の、もててたほうの女の子。他人の発言にいちいちジャッジをくわえるあの様子は、なんか絶妙で面白かったなー。「空気ヨメヨ!」と息巻いているその当人も全然空気読めてない、という滑稽さ。あの設定ならではのおかしさですよね。

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    2007/11/16 13:59

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