チャイムが鳴り終わるとき 公演情報 オーストラ・マコンドー「チャイムが鳴り終わるとき」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    子供の狂気が駆け巡る舞台
    140分。開演前は長いなーと思ってたけども、あっという間に時間が過ぎた。良い舞台だったと思う。ただ、長めの公演時間なら平日は19:00開演であると助かる(発売時に公演時間は未定なんだろうけど)。

    重くて鬱屈な、見たい部類の話ではないけど、引き付けられる魅力があった。照明の使い方が上手く、小学校にあるイスと教卓という簡素な舞台道具が効果的に使われていた印象。脚本と演出が上手く合わさっていたと感じた。

    以前の公演で奥田恵梨華がキャスティングされていて、今回は水崎綾女が出ていた(当日知った)。メディア露出のあるキャスティングは集客的な意味でも良い傾向と思う。活性化というか。
    水崎綾女が女優やってたとは知らなかったけど、演技悪くなかったんじゃないかなと思う。

    ネタバレBOX

    とある同窓会。小学校に集まった面々には、共通の「罪」が2つあった‥。
    一つは、担任(郭)を追い詰め失職させたこと。一つは、精神疾患を抱えた母(中村麻美)を支えるクラスメイトの倉間凪(藤本七海)を疎外し、それが母の自殺につながったこと。

    同窓会に集まった面々にとって、もはや過去の軽い出来事(下手すれば良き思い出)くらいの認識で、他人の人生に大きな影をもたらしたなんて雰囲気でない恐ろしさ。客観的に観ている我々観客だからこそ「恐ろしい」なんて感じるんだろうけど。当事者であればあるほど、事実に対して無関心というか‥そんな不気味な作品だった。
    実際笑えたのは、神戸アキコの「明日の放課後の場面」くらいかな(後藤のミックジャガーも良かったけど)。そのほかは終始重くてというか不安な感じでいやになった。
    ちなみに、組体操場面で後藤が観客に拍手を促すようなフリをしてたけど、とても拍手するような作品じゃないだろと。

    元?グラビアアイドルの水崎の胸元がオープンだったのは作品的に良かったのかどうか不明(大人びた感じを出すため?)
    凪が病院の医師から性的な被害を受けていたという設定は必要だったのか不明(不幸を強調したのかもしれないが、正直必要ないと思った。)
    ギター1本のMOGMOSの演奏・効果音、合う場面と合わない場面があったように感じた。

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    2011/08/14 00:05

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