満足度★★★★★
生まれ変わった名作「ナツヤスミ語辞典」
新国立劇場でキャラメルボックス×柿喰う客の「ナツヤスミ語辞典」初日を観劇。キャラメルボックスの初期の代表作を売り出し中の若手演出家中屋敷法仁がどう料理するかに注目が集まったが、結論から言えばさすがだった。
スタートはこれがあのナツヤスミ語辞典?と観客の度肝を抜き、観ているうちに、これもありだと観客を納得させるところはさすが。最後はキャラメル同様の感動を観客に与え、カーテンコールはいつまでも続いた。
役者がまた魅力的で、生きのいい若手俳優のショーケースのような作品。上手い役者が揃っているなかで、熊川ふみのみずみずしい演技が光った。
27歳のときに成井豊が書いた作品を27歳の演出家が演出することにより名作ナツヤスミ語辞典が見事に現代に蘇った。