花と蛇 公演情報 月蝕歌劇団「花と蛇」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    これほど月蝕が本多劇場に似合うとは!!
    普段の公演よりずっと大きなハコでアングラ風味が損なわれるかと心配していましたが、紛うことなき月蝕の世界が本多劇場でも繰り広げられていました。さすがに蝋燭踊りこそ出来なかったようですが、それ以外は今までの作劇作法をほぼ全て踏襲していました。何より音響設備がいいので、J.A.シーザーの楽曲が低音まで含めてよく響き、かっこ良さが引き立っていました。舞台が広くなってもセットの配置までが従来と同じだったのはご愛嬌。
    ただ原作からしてハードな内容だけに、女優さんの露出も多く、特に女性でそういうのが苦手な方にはオススメし難いかもしれません。(ちなみに一部の女優さんは、毛皮族みたいなニプレスすらありません。)
    それでも見て損はない、迫真の舞台でした。

    ネタバレBOX

    主演の静子婦人を演じる三坂知絵子は文字通りの体当たり演技で、最後は縄師に宙吊りにまでされて頑張っていました。それもただ脱ぐだけでなく、上流婦人が堕ちていく様を丁寧に演じ上げていたのは見事の一言です。緋桜団団長の木塚咲の悪女っぷりにも、惚れ惚れとさせられました。
    あとこの日は原作者の団鬼六先生も客席からご覧になっていました。

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    2007/02/02 03:10

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