「野ばら」 「バーン・ナ・バーン」 公演情報 ワワフラミンゴ「「野ばら」 「バーン・ナ・バーン」 」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    無題55
    ◆「バーン・ナ・バーン」。下北沢の西口、初めてこちら側に来ました。ちょうど開演30分前に「café viet arco」 到着。ビルの2階です。入ってみると比較的広いお店でした。入り口の反対側が正面の客席。真ん中よりやや右に座ります。入口を入ったところにテープルと椅子3脚。どういうわけかガムテープがひとつ置いてあります。入って右にキッチン、左にはテープルが2つと座席が2列。お店の様子などはサイトをご覧ください。出演は、全員女性6名。これまた摩訶不思議なお芝居でした。今回の公演、vol.17になるのでしょうか、第一回が2004年のようです。「野ばら」との2本立て。都合で本作品しかみることができませんが、その印象でいいますと...とっても緩い、けどいい味わい(かなり個人差あると思います)。

    ネタバレBOX

    ひとり文庫本を手に、声を出し読みながら登場、始まりは「うりこひめとあまのじゃく」、でもページをめくるごとに違うお話になっています。続いてひとり登場、とりとめのない話。次は反対側から2人が登場。一人は小説家のようでやたらと自信満々。最初の2人は「レモン」で後のほうは「ケーキ」と呼ばれます。どちらが優れているのか言い合います。まるで幼稚園児の会話。お店の入り口のドア、上部はガラスになっていて外は階段。ん??誰か来たと思ったらタヌキ。目の周りを黒く縁取ったタヌキでちゃんと尻尾もあります。丸いものが好きなようでボールを投げられると反応してしまいます。持っているバッグの中には卵数個、葉っぱ(これは実のところお札か?)など。「サノ」という人物に会いに来たようですが、このサノも途中から急に関西弁になったりしてヘン。

    机の上に置いてあったガムテープは予約制で、これをめぐってユルユルの諍いが起こりますが、緊張感など皆無。最後には、青いボールが持ちだされ半分には毒が塗ってあるので、どちらかを触ることによって「レモン」と「ケーキ」間の勝負がつけられるはずが、結局全員触ってしまいひとことずつ言い残して死んでしまいます。「もっと遊びたかった」「板垣死すとも自由は死せず」...。暗転しないので、しばらくじっとしていて、各人ゆっくりと起き上がり挨拶。みているかぎりではお話の筋らしいものはなさそうですが、こういった鑑賞でよかったでしょうか。お話というより肩から力を抜き去った後の物憂げな倦怠感で満ちた世界というか。個人的には今までにないものでしたので面白かったです。

    で、気になった点を少し。
    1.私はほぼ正面(店の奥から入口をみるかたち)に座ったので全体がよく見えましたが、入って左側の2列に座ると、たぶん役者2人が椅子に座って会話をするときや立っていても、ちょうど手前に位置する人物はその背中しか見えず、その向こう側にいる相手方は顔も見えない、ということになっていなかったかなと思うのですがどうだったでしょう。もう少し位置関係を工夫し、どこに座っても、ある程度は見えるようにすべきではないでしょうか。

    2.その席に座っていた方、照明が眩しかったのか終始手をかざしていらっしゃいました。

    3.入り口ドアからお店の中が見えるので、上階から階段を下りてくる人と目があいます。上演中はカーテンなどで覆っておくのはどうでしょう?

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    2011/07/20 23:41

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