『広島に原爆を落とす日』 公演情報 ポムカンパニー「『広島に原爆を落とす日』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    もし、
    つかさんが自ら戯曲にしたらこんな風なんだろうなと思わせる作りでした!

    ネタバレBOX

    日本、ドイツ、アメリカにまたがる壮大な物語。日本においては、朝鮮人差別問題、被差別部落問題も絡んでいました。

    原爆の威力を実際に試してみたかったアメリカは、なぜドイツではなく日本に落としたのでしょうか?

    真珠湾攻撃への恨みと、人種的偏見が大きいと描かれていました。

    誇り高き李氏朝鮮の末裔が、天皇の棺を担ぐ一族から差別されることにも衝撃を受けました。

    ヒトラーはとても似ていました。ローズベルト大統領は登場しているときに一度も名前が呼ばれませんでした。トルーマン大統領という陰の声がありました。誤解を招かないためにも、原爆投下の前に大統領交代があったことを明示した方が良かったのではないでしょうか。

    本作品は、原爆で死んだ魂たちが真実(この物語)を紡いでいくという部分と、犬子たちの開戦から原爆投下までを描いた本編の二重構造になっていました。原作を読んでいないので分かりませんが、個人的には本編だけでぐいぐい押していく方がつかさんらしいのではないかと思いました。

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    2011/07/17 10:32

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