雨 公演情報 新国立劇場「」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    東北弁に馴染みが無くても面白さは伝わる。
    ロビーで山形キャンペーン絶賛開催中でした。

    江戸っ子の金くず拾いから東北の平畠の紅花問屋の旦那に成り済ます羽目になり、成りきろうとするが…。
    とある場面の亀治郎さんの二役と最後のシーンは流石歌舞伎役者、思わずかけ声掛けたくなる迫力で。何でも出来る人なんだな〜。
    最後のドキドキするような気の利いた展開から、ドンデン返しが皮肉な幕切れまで計算された話でした。
    井上作品ではおなじみの洒落っ気のある踊りと歌は牧歌的に聞こえ、優しい印象。舞台中央席で見ていたので、ラストのステージ一面に広がった紅花畑は見事な風景でした。

    ネタバレBOX

    御城代の為、紅花栽培は必須。紅花屋の女房おたかさんが策士!紅花のようにとげのある一枚上手な女性だった。でもって家老や識者達も結構残酷。江戸っ子風に言うならば「上手い事やりやがる」って言いそう。

    大店の亭主になりきろうとする徳。釜六と花虫殺しから、ほころび加減が加速し、味方に付けたかった手代や百姓達にも疑われる。
    結局、自分を殺したのは自分という結末が何とも哀れ。

    今更ながら井上作品の素晴らしさに感動。

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    2011/06/24 01:51

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