満足度★★★
主役に強いオーラがほしかった・・・
最終日に観ました。
私が申し上げたいことは、もうすでに他の方によって指摘されているのだが、
私がやはり一番気になったのは、主役に強いオーラが感じられなかったこと。
「最高峰の大学の首席」であり、
「(殺人さえも許される)特別な存在」「神が存在しないのなら私が神」
を自認している以上、その是非はともかくとしても、
強烈な存在感を周囲や観る者に与えられないと、公演の成功は難しいのではないか?
かなり声もかすれていたし、体調も悪かったのかもしれないが。
それから、「罪と罰」の「特別な存在」でありながら、罪の無い強欲金貸しの妹まで殺してしまい、
それから犯罪が徐々に露見していく恐怖という内面世界を描いた世界と、
二・二六事件という、これも一言では語りつくせない背景を持つ世界
(さらに、過去の事件まである)とを、
合体させるというのは、絶対不可能とは言わないが、
余程上手く台本を書かないと、観る者を納得させられる作品にはできないのではないか?
ただ、登場人物も多く、舞台上を多人数で占め、迫力ある舞台を作ったり、
客席通路まで利用し、動きの多いものとするなどの工夫については評価したい。
2011/06/22 19:33
ありがとうございました。 ひろみより