満足度★★★
恥ずかしいのですが・・・・・
音楽もライティングも無しの劇というのは初めてで、とまどいと疲れに終始してしまいました。蒸し暑かったせいもあると思うのですが、派手な演出と過剰な現代エンターテイメント性に慣れた耳目には、クラシカルなけれん味の無い三時間の会話劇は正直きつかったです。
何せ「かもめ」自体初見なので、演出の醍醐味なども分からず、ストーリーを追うだけに終わってしまったのですが、メドベジェーンコの奇異な短パン姿だけは見たくなかった・・・・。どういう意味があるんだろう?それに女優のアルカージナだけ何で関西弁???(俗人性を出すためか?)古民家を使ったアイディアは面白かったですが、それがこのロシア劇にそれほど生きているとも感じなかった。一つには、外の車の騒音がけっこううるさく、「湖の近くの家」という設定にそぐわなかったこと。典型的なアジアモンスーン気候の中での公演では、ロシアの清澄な空気を感じることが不可能なこと。演技やせりふは言葉の端々まできれいに発音され心地よかったですが、それでもこれらマイナス要因を忘れさせるほど圧倒的ではなかったのが残念です。