小瀧ソロ 公演情報 渡辺美帆子事務所「小瀧ソロ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    見つめていたい
    これはPoliceのヒット曲(Synchronicity)。今夜、ギャラリーに集まったお客さんみんなそう思ったに違いありません。場所は、御茶ノ水gallery bauhaus。サイトをみると「写真専門のギャラリー」とあります。そこの地下にある「マンションの一室」が今夜の舞台。床はフローリング、キッチンにトイレ、普通の縦長、居室内...なのですが、壁には写真が展示してあります。部屋の奥には純白のウエディングドレス。モンローの写真集。丸いテーブル(時計が埋め込まれています)、上には電話。椅子があって、部屋のまわりには私たちの椅子が置かれています。椅子の上には(白い紙に描かれた)キスマーク。黒は男性、赤は女性の席。主人公は語り始めます。

    ネタバレBOX

    「観たい!」に書いておきながら予約を失念。なんとか予約し滑り込みです。時間前に着き外で待っていると、スタッフの方に中で待つよう案内していただけました。受付が済んで会場へ行こうと階段へ向かうと、小瀧さんがいらして案内してくださいました。「黒」の椅子に座ろうと、そこにいらした女性の方にどの辺がよいかお聞きしました(実は渡辺さんだったのですね)。マリリン・モンローが自身を語るというスタイルの一人芝居です。今までも一人芝居を観たことはありますが、本作品は、説明にもあるように、いつのまにか観られているのでした。いや、小瀧さんは直接お客さんに語りかけるのです。観客は、観客であることを超え、語りかける相手方になっていきます。椅子に座り、相手に顔を向け真っ直ぐ目を見つめて語ったり、お客さん(夫であったりカメラマンであったり...)の目の前まで近づき、問い詰め、訴えかけます。両親のこと、結婚生活のこと、仕事のこと。ここでお客さんが何か返事をしてもなんら不自然ではありません。演出の渡辺さんは効果音や照明を担当。

    時間にして1時間くらい。こんなに(気持ち良く)緊張したお芝居は初めてです。この部屋に招かれ、座ったときから観客席/ステージというものはなくなっていたのですね。観客は15人ほど。小瀧さんに見つめられ、きっと、どう反応したらいいのかドギマギしているな、狼狽しているハズだ、なんて思いながら、吹き出してしまうお客さんが多数。今夜は最高でした。次回公演にも行かせてもらいます。

    0

    2011/05/30 23:24

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大