満足度★★★★
初日観ました
うん、面白かったですよ~。まず何よりも素晴らしい舞台の美術。アメリカらしい高い窓、時代を感じさせるカーテンや椅子。そして年代物のタイプライター。どれもプロフェッショナルな仕事でした。そして、もう少しエピソードなど加わって話が広がるのかなと思っていたら、とんでもない、もう、ひたすら映画の脚本の書き直しのお話なんですね。これを2時間にわたってやりきった、主役の三人の演技力に圧倒されました。映画界におけるユダヤ人問題など、日本人にはわかりにくいテーマも含まれていましたが、最後までたるみなくコメディとして突っ走った、という感じです。(そういえば、小道具にベーグルが出てたなぁ。書き上げるまでおあずけだったんだ、と今気づいた。ベーグルはユダヤ人のパンですものね・・・・)映画人の鬼気せまる執念や業のようなもの、でもそこはアメリカらしくカラッとしたものも、十分感じさせてくれました。贅沢をいうなら、音楽や効果がちょっとありきたりで、もうひとひねり欲しかったな、というところです。