満足度★★★★★
拍手鳴り止まず
シンプルで美しい舞台装置と素晴らしい音楽で熱演が盛り上がりました。何よりもヘレンとサリバン先生の魂の交流一点に集中・集約していく演出が素晴らしい。余計なものをふるい落とし、削ぎ取って、最終的にこういう形になったんだろうなぁと、よく練られた脚本と演出に感心しました。特にヘレンが物には名前があることを理解し、次々と物の名前を指文字で綴るシーンは圧巻。
たたみ掛けるように、狂喜しながら教えるサリバン先生の演技は素晴らしかったです。
劇が終わって俳優さん達の挨拶のとき、「え、これだけしかいなかったの?」と少人数でマネージされた劇であった事にびっくり。それほど奥深さと厚みを感じさせる劇でした。わりとあっさり俳優さん達は引き上げたけど、観客はもっともっと、拍手していたかったと思いますよ!