満足度★★★★★
「愛」に溢れた秀作
草野球がテーマということで、プロ野球より大学や社会人などアマ野球のほうに親近感を感じて球場に足を運んできた者として絶対観たいと思っていました。
さすが西武ライオンズファンの鈴木雄太さん、楽しい野球コメディを作ってくださいました。
この作品には何より「愛」があふれていました。
野球への愛、喜劇への愛、観客への愛。
未曾有の被害を出した東日本大震災を受け、観客は否応なくそれまでとは違う思いで作品を受け止める、と何人かの劇作家のかたが異口同音に発言しておられます。
個人的には「いまだからこそ、演劇を」という言い方はあまり好きではないんです。
でも、この作品は「ネバー・ギブ・アップ」を体現していますし、押しつけがましい形でなく描いていて好感が持てました。
長いこと芝居を観てきましたが、コメディを観てこれほど感動したことはありません(人情喜劇という意味ではなく)。
最初は笑って楽しんでいたのですが、途中からは胸がいっぱいになり、感謝の気持ちが溢れてきました。
あの大震災後、舞台を創り上げていった作・演出家、出演者、スタッフたちが自らを鼓舞し、「観客への応援歌」を届けたその真摯な思いが伝わってきました。
これからもずっと応援していきたい劇団です。
2011/05/02 15:45
2011/05/01 15:56
2011/05/01 13:39
2011/05/01 12:38
そうですね。賞金のことは冗談で言ってると台詞でわかるし、本当の理由はテーマにもかかわってくることだから誤解してるのは不思議ですね。
選手がコロンビア人と書いてる方もいましたが、正しくはベネズエラ人ですね。野球は世界的な競技人口が少ないから五輪競技からはずされたんだけど、野球は中南米でもドミニカやベネズエラが盛んで、雄太さんも野球に詳しいからベネズエラ人としたんだと思います。コロンビアはサッカー国ですから、プロでもセミプロの社会人球団でも野球選手って聞かないですねぇ。