平田オリザ・演劇展vol.1 公演情報 青年団「平田オリザ・演劇展vol.1」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    先日の『マッチ売りの少女』に比べて
    構成・演出の違いがあってか、こちらの方が客の年齢層が低いこともあってか、笑いの多い客席でした。

    ネタバレBOX

    下手には大きなマッチ棒のモニュメント、細長い大きなテーブルが天井から吊り下げられていました。物が落ちるくらい揺れるのかと心配しましたが意外と安定していました。

    別役さんの初期作品をいくつかコラージュしたもので、「たち」には、三人の『マッチ売りの少女』の意味の他に、『象』と『AとBと一人の女』などが入っているという意味があったのですね。

    原爆のケロイドなどという戦後の話題の他に、戸籍がコンピュータウイルスに冒されて娘の真贋が分からないという今日的設定もなされていました。

    主婦が回覧板で少女たちの頭を思いっきり叩いたり、戸籍係の言動が面白かったりして、客席には笑いが絶えませんでした。

    ただ、『マッチ売りの少女』の由来を考えると、あまり笑えませんでした。

    この家の娘になったらなったで、近所付き合いの煩わしさがあると諭すところにはくすぐられました。押し掛けてきた少女たちを拒否する一方、テーブルには子供のおもちゃみたいなものが飾られていて、夫婦は子供のことを決して忘れていないのが印象的でした。

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    2011/04/29 21:55

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