VIANの観てきた!クチコミ一覧

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おるがん選集 3

おるがん選集 3

風琴工房

くらしのアトリエ ひらや(東京都)

2013/04/27 (土) ~ 2013/05/06 (月)公演終了

満足度★★★

ぴんとこない
男だから?あまりぴんとこない。川上・鷺沢原作・ろば演出ってことで観劇前から危惧してたことではあるけれど・・。もっとも気になっていた5年ぶりらしい役者の演技がことのほか良かった(たぶん今回のゆきこ役にはまったのだろう)のとまちこ演じた役者がほぼ完璧だったのにセリフにあるとおり長い時間背中を見せてくれたのに背中が痩せて見えなかった(決して太いわけじゃなく・・)のが残念。

SHOOTING PAIN

SHOOTING PAIN

コロブチカ

横浜美術館レクチャーホール(神奈川県)

2013/05/04 (土) ~ 2013/05/06 (月)公演終了

満足度★★★

次回は東京でやってね
結構空席あったけど東京だったら満席だったのでは?精神病院は芝居にとって恰好の舞台と思えるのは、年に1度は類似の芝居を観ている気がするからで、ゆえに内容的には新鮮味はない。だとしても単純におもしろいのだから笑える。どちらかと言えば芝居に不向きと思える会場を自分達に都合よく劇場化したことも称賛したい。小山田はこの芝居にとってキーパーソン(その出自の仕掛けは巧妙。)だったが、工藤はこの芝居を観劇した私のキーパーソン(つぼ)だった。ブラボー!

ブラック・サバンナ

ブラック・サバンナ

世田谷シルク

アトリエ春風舎(東京都)

2013/04/03 (水) ~ 2013/04/14 (日)公演終了

満足度★★★★

I am Happy!
タイトルと説明の書き方がうまい。適度にこちらの想像力を刺激する。だからこちらの想像力が貧困なせいもあるが観劇すると大体「そうきたか!」となる。今回もまさに!ちょっとこわいSF。

ネタバレBOX

人間は来訪者に食べさせろ。動物愛護精神をベースに絶滅危惧種問題に触れながら人間はなぜ生物を食べるのかを問う。でも重くはない。私は今日も生物を食らう。今回各々のシーンにタイトルをつけて表示していたがあまり意味がなかった。(少なくとも私はなかった方がよかった。)
従軍中の若き哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン....

従軍中の若き哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン....

Théâtre des Annales

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/03/29 (金) ~ 2013/04/07 (日)公演終了

満足度★★★★

むずかしくはない
哲学者はちょっと小難しいことを話すが、だからといって演劇そのものがが哲学になってるわけではないので十分楽しめる。第一次世界大戦、キリスト教、神(信仰心)、1910年代のウィーンの芸術、この辺をちょっとおさえていくと入りやすいかもしれない。

ネタバレBOX

モリ-スウィニーでも生じさせた闇は、またかという思いはするものの闇にする理由が明らかに異なるので良しとするが、闇そのものの効果は「モリー」に軍配が上がる。が、今回は闇というより闇のなかの音、光を出現させたかったのだろうし、それは確かに効果的だった。薄闇(影だけが見えるくらいの)が象徴するように全体的に暗い照明(ランプやスキットル含めて)は、いかにも戦地だしなおかつ地味ながらきれいだった。哨戒塔に登る人間を決めるシーンが私にはくどいように感じた(というか単純な疑問として残る)。山崎の2役の設定がいかしてる。だが演技としてはもっとメリハリつけてほしかったと思うのは、一人の人間が時に優しかったり時に辛辣であるように見えてしまったから。
今、出来る、精一杯。

今、出来る、精一杯。

月刊「根本宗子」

駅前劇場(東京都)

2013/03/06 (水) ~ 2013/03/12 (火)公演終了

満足度★★★

評価が高いのは納得できる
割り引きを実施するくらい特に女性に観てもらいたいという想いは伝わったし、共感する女性も少なくないに違いない。だが、作者が同年代女性に向けたエールは面倒くさいことを十分に経てきた中年男にはあまり響かない。今回の出演者を見てダンスシーンはまちがいなくあるだろうと思っていたらそれはなく(肩透かしをくらった感じ)がっつりストレートプレイで挑んできたことに作者の演劇への滾る熱意を感じた。また観ようと思う。

国語の時間

国語の時間

風琴工房

座・高円寺1(東京都)

2013/02/22 (金) ~ 2013/02/28 (木)公演終了

満足度★★★

高ぶらず
劇場もセットも照明も衣装も役者もきれいすぎ。きれいすぎるとうそ臭くなる。ましてや時代が時代なのだから。ほめている方もいるがわたしは言葉と会話の仕方に終始違和感を覚えており役者くらいすべて韓国人にすべきと思った。(役者がダメと言ってるわけではなく役者が韓国人なら私が覚えた違和感も和らいだだろうということ。)「観たい」で今年前半のベスト3に入るのだろうと書いたがあえなく圏外。

桜

温泉ドラゴン

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2013/02/05 (火) ~ 2013/02/10 (日)公演終了

満足度★★★

安吾を再読してみよう
診療内科医(?)は警察でよくなかったか?診療内科医と主人公のやりとり、とりわけ診療内科医の聞き方に違和感があってそれは当方がそのやり口を知らないからなのだが主人公が精神に異常をきたしていたことに重きをおく必要もなかったように思う。桜の花びらと桜の木はもっと本物っぽく見せられなかったか?子供の声を流すスピーカーの位置も良くなかった。ラーメン作りと性愛が錯綜するのはこの芝居にあってはマイナス。全体的な内容は個人的には好み。今回初見だったがまた観たいとは思えた。

くじらのおなか

くじらのおなか

ぬいぐるみハンター

荻窪小劇場(東京都)

2013/02/08 (金) ~ 2013/02/10 (日)公演終了

満足度★★★

不発
「くじらのおなか」の方がおもしろかったんじゃないか?実際会場の笑いは前作に比べれば少なかったし「笑い」を抜きにしてもおもしろみが減じてた感あり。劇団力高めるための実験的(番外的)公演っぽさがあってそれに付き合わされたみたいでしっくりしない。

strange

strange

ニットキャップシアター

ザ・スズナリ(東京都)

2013/02/01 (金) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度

だまされた
説明(あらすじ)を読んでいったので、最初その説明文と舞台でやってることがまったく合致しないことに頭を痛めたが、たとえそれをを読んでいかなくても1部が終わった段階で劇場を去りたくなっただろう。「いったいぜんたい何の話なのだこれは?」1部については観劇終了後もこの思いは残存する。果たしてそこには素朴で豊かな太古のパフォーマンスなんぞ立ち現れなかった。

朝日一家の挑戦状

朝日一家の挑戦状

はらぺこペンギン!

吉祥寺シアター(東京都)

2013/01/31 (木) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★

のりうつりすぎ
そのこと自体もそのシーンも陳腐。それらのシーンは全体的にうけていたようだが私は寧ろ白けた。天上のシーン(両家の先祖が集っていたというおちにはほっこりしたが。)も余計なものではなかったか。確かに目頭熱くなったがこんな芝居で泣いてたまるかという思いの方が強い。

演劇集団 砂地 『Disk』

演劇集団 砂地 『Disk』

演劇集団 砂地

シアタートラム(東京都)

2013/01/24 (木) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★

人間は愚か
妹が観客に向かって台詞を放つとき「病んでるのはお前らだ」と聞こえはしなかっただろうか。聞き逃したり見逃したりして不明なことが生じる場合、観劇後脚本を読みたくなるものだが、ただそれだけの理由だけで脚本を読みたくなるのではない芝居はそう多くはない。この作品はまさにそれだ。劇場が広いため濃密な空気がスースーした印象(大きな空間を生かせたのは高い天井からモノを落とすくらいで、それ以外ではもて余してた感がある。)は否めない。小さい劇場で観たらもっと重量感を受けただろう。

初雪の味

初雪の味

青☆組

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/12/28 (金) ~ 2013/01/06 (日)公演終了

満足度★★★

若干期待はずれ
鎌倉で毎年同じ日に雪が降るんかいといつっこみをいれたくなったので会津編の方が現実感は持てたかもしれない。あまり茶の間を舞台にした芝居を観たことがないのは、茶の間は演劇的空間に不向きなのだろうし、私個人劇場に行ってまで茶の間の芝居は観たくないという思いが働くからだ。茶の間を舞台にするのは、作者自ら言ってるように地味になりがちだし基本的におもしろみに欠いてしまうゆえ結構勇気のいることと思えるが、そこから生の営みをそこはかとなく、ほっこりと浮かび上がらせてはいた。役者が茶の間向け芝居をしていなかったように感じたのが残念。決して下手ということではなく。

世界を終えるための、会議

世界を終えるための、会議

タカハ劇団

駅前劇場(東京都)

2013/01/23 (水) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★

システムは進化し続ける
しかし人間を超えることはできない。それはシステムを作るのも利用するのも人間だから。新たなシステムが誕生してもそれはきっと変わらないのだろう。この芝居を観て思うのはやはり「人間ってなんだ---」なのだがその正解も当然システムからは得られることはない。

東京ノート

東京ノート

東京デスロック

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/01/10 (木) ~ 2013/01/20 (日)公演終了

満足度★★★

どちらかというと
不満足。映像と鏡は、役者や客のいろんな角度からの表情が窺えてこれは舞台が特殊だったゆえ効果をいかんなく発揮していたと思う。とりわけ役者がそのアングルを変えたりするライブ映像は芝居に確かな拡がりを加味していたと思う。音楽と照明は美術館のロビーにはそぐわないというかありえないくらいのやかましさとまぶしさで、これの意図がまず読めないし気にいらない。私としては音楽はかすかに聞こえるくらいの交響曲で照明もモノトーン調の落ち着いたもので観たかったと思うのは、やはり特殊な舞台ゆえ台詞が聞こえにくかったり頻繁にまぶしく感じることが多かったから。オープニングとエンディングは間延びした。

めくるめくセックス 発酵版

めくるめくセックス 発酵版

シンクロ少女

王子小劇場(東京都)

2013/01/17 (木) ~ 2013/01/21 (月)公演終了

満足度★★★

まだまだ注目していく
Sの女王様は要らなかった。あれが夫婦と会話するのは不自然だし登場する意味をなしていない。せめてSMゴッコでもして笑わすとかすればよかったか。めくるめくのならご無沙汰夫婦にもさせても(あるいはやろうと努力するような?)よかった気がする。恐らくこの作者は徹底して男女の関係のことしか書いてきていないと思われ、男女の関係以外のことを書いたらどんなもになるのだろうという思いが湧く。愚問か。この世に男女の関係以外でおもしろいものなんてあって?と作者に笑われそうだ。

ゴリラと最終バス

ゴリラと最終バス

ぬいぐるみハンター

駅前劇場(東京都)

2013/01/07 (月) ~ 2013/01/14 (月)公演終了

満足度★★★★

スピード&どたばた&ラン
神戸がゴリラと予想したがはずれてしまった。バスが発車してからエンディングまでが私にはちょっとかったるく間延びした感があるが、それ以外はほぼ満足できる内容だった。全体的に展開が小気味良く、随所に散りばめられた笑いと時にほっこりさせる会話は胸をポカポカにしてくれた。下ネタもないし例えば小学生でも楽しめるだろうしそのような芝居を目指しているのなら成功していると言える。が、私の好みではない。とりあえず次回は観るつもり。

パブリック・リレーションズ

パブリック・リレーションズ

JACROW

OFF OFFシアター(東京都)

2013/01/07 (月) ~ 2013/01/14 (月)公演終了

満足度★★★★

がっちり&がっつり
よくありがちな(と思われる)現在のビジネスシーンなので、(個人的には)内容はおもしろみに欠けるしそれゆえ脚本もビジネスで使う言葉が中心なので取り立てて印象的な言葉はない。にもかかわらずビジネスの渦中で蠢く人間模様(心理)を巧みにあぶりだす演出にぐいぐいひきずりこまれる。何度喉をごくりとさせたことか。役者がすべてよい。もちろん役者の資質もあるだろうが演出の手腕あればこそと感じた。中村×寺十、また観たい。

笑って!タナトスくん』(東京・福岡共に全ステージ終了!ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました!)

笑って!タナトスくん』(東京・福岡共に全ステージ終了!ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました!)

生前葬

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2013/01/12 (土) ~ 2013/01/14 (月)公演終了

満足度★★

ラスト20分要る?
要らんだろう。

ネタバレBOX

なぜあの罰ゲームごとき余興(おまけ)をやったのか理解に苦しむ。あれのつまらなさはそれまでのスピード感のある有無を言わせぬおもしろさを台無しにした。もったいない。二階堂の飛び出さんばかりの目玉とワンシーンしかなかったがダンスシーンで顕著だった体のキレが印象に残った。今後の動向に注視したい。
すべての夜は朝へと向かう

すべての夜は朝へと向かう

劇団競泳水着

サンモールスタジオ(東京都)

2012/12/12 (水) ~ 2012/12/24 (月)公演終了

満足度

はずかしい
って思って打つ芝居ははずかしいことこのうえない。21時台のTVドラマに向いてるようなものを私は演劇に期待しない。なぜこれが好評を博すのか私には理解できない。

泳ぐ機関車

泳ぐ機関車

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2012/12/13 (木) ~ 2012/12/25 (火)公演終了

満足度★★★★

感奮興起
ラスト、私もハジメ少年に「生きよ」とエールを送っていた。ハジメ少年をぎゅっとして背中を押してあげた。劇場を出て、私はハジメ少年のように手を力いっぱい振り上げて真っ正面を睨みつけて帰った。

ネタバレBOX

今回2回目だったが初回時ほどの感情の昂りはなかった。タイトルから最後には前回の飛行機よろしく機関車が現われるのだろうと予想したらその通りだったし、メインのセットが左右に開閉する場転、雨、照明等々の意匠が前回と同様だったのでこれらに関して2回目にしてマンネリを覚えたからだろう。と言ってもいずれも素晴らしいことに変わりはないし、紅テントの裏が開いて外界に開放されるのと同じく、この型にはまった美術意匠あってこその桟敷童子なのかもしれない。大手がその時代の8歳の少年を生ききれたのは(芝居同様)その他役者陣の奮闘・援助があればこそで、そこには劇団ならではのチーム力が見出せた。これぞ演劇!

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