+sugar+の観てきた!クチコミ一覧

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ラ・ラ・ラジオ物語

ラ・ラ・ラジオ物語

劇団暴創族

劇場MOMO(東京都)

2021/10/06 (水) ~ 2021/10/10 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★

全く初めて観る劇団さん。
今回ご縁があり配信にて観させて頂きました。

ネタバレBOX

ドタバタハプニングコメディ…からの、思いがけない心の闇への急展開。
別作品に変わったのかというくらいのエッジの利かせ方で、ちょっとそれぞれ別々の話で観たかったかなくらいの気持ちに。

設定には若干ん〜…となる部分も。
そういう精神疾患を抱えている人をラジオパーソナリティに起用するという点、承知の上で起用しているにも関わらず問題発生の際の対処があまりに非人道的だという点、ラジオ局がラジオパーソナリティ一本で活動しているようなタレントただひとりで回されているという点、殺人を犯した犯人の取り違えが暴かれなかった点、色々と首を傾げざるを得なくて。。。

とはいえ前半のコメディな部分は気楽に楽しく観られて面白かったですし。
終盤の闇落ちの部分は、その問題に的を絞って集中して観たくもありました。
落差狙いどんでん返し狙いもあったでしょうが、せっかくの楽しい前半部分の値打ちが損なわれる気持ち。

トラウマに起因する精神崩壊、記憶の入れ替わり。トラウマの内容が内容なだけに面白い…といえば不謹慎なようにも思いますが、あの精神世界の設定は、そりゃあありえないと言えばありえないですが、ありえないことはありえないと断定した時点でありえないことになるわけで、こういうことが起こり得る世界であると思えばそれは起こり得ることなのであり、わたしはここが一番興味深く面白かったです。
前半と終盤のバランスがもう少し…という印象でしょうか、難しい。。。

各役者さん皆さん達者で魅力的でした。
毎朝仕事行く前にラジオ聴いてるので、個人的にはラジオブースという舞台設定にも親しみを覚えました。

チラシデザインが可愛かった。素敵デザイン。
あとそういう対策方法があるというのは小耳には挟んでました、実際に舞台と客席の間にアクリル板の壁を設けているケースを初めて観ました。
生観劇だと反射とかどうなのだろう?興味深いです。
第6回30GP

第6回30GP

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2021/01/19 (火) ~ 2021/01/27 (水)公演終了

満足度★★★★

二日目も配信で。

ネタバレBOX

空宙空地『たりない二人』

一般的から見てもルーズ過ぎる女子と。
一般的から見ても潔癖症すぎる女子。
元々知り合いなわけでもない縁もゆかりもない者同士のシェアハウス。
初対面の初々しい間柄から、同居から日にちが経過してツノ突き合わせる間柄になるまでの間の日々のエピソードを、細切れに時間行ったり来たりしながら、場面は進んでゆく。
場面と場面の切り替えにかかるBGMがコミカルで、二人のやり取りの面白みを引き立てていて雰囲気作りが良かった。
このエピソードひとつひとつがとても面白い。
あまりに水と油なふたり、当然軋轢がうまれて喧嘩別れになる。
でも軋轢がうまれるのは、互いに本音言い合ってるからこそ。
そして喧嘩別れ乗り越えてがっちり熱い友情築けたのは、この二人のそれぞれの性質の良さ。
こんな相手に出会える人生はそんなにあることじゃない、とても幸福な人生。
素直に、あぁ、いいなぁ?って思いました。
そんな「わたし」の友情の物語だけで終わるわけではなく。
そこに母との物語が挟まれてるところが、それが上っ面じゃないところが、空宙空地さんの好きなところかな。
世界が自己に終始してなくて、奥行きを感じる。
あとお二人の個性が良かった。
いい加減過ぎるけ可愛らしさがあって。
ツンツンし過ぎてるけど愛嬌があって。
嫌らしさのない魅力的なキャラクターになってる。

江本真里子『デラシネる』

江本さんがイケメン過ぎる。
線路沿いの屋台居酒屋らしからぬバーテン風の衣装が良き。
終始、江本さんの独白で物語は進む。
自己紹介的な序盤から、ストーカーに追われる可憐な美少女を助けたことから、で一気に展開してゆく。
バーテン風の男装麗人と儚げで可憐なホステス嬢の共同生活、描写がそこはかとなく耽美。
決して決定的なあからさまな描写はなく、もやっと漂う互いの互いへの淡い恋心。
きっと両思いだった。
一年続いた共同生活は可憐女子の方の実家の家庭の事情で終わりを迎える。
別れを前に勇気を振り絞る可憐女子、逃げ出してしまう麗人女子。
両思いだった。
両思いだったのに、両思いにはなれなかったふたり。
とても切ない結末であり、だからこそ良さがある、そんな恋物語でした。
第6回30GP

第6回30GP

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2021/01/19 (火) ~ 2021/01/27 (水)公演終了

満足度★★★

予選一日目、配信で観ました。

ネタバレBOX

ハコボレ『空箱』

落語から始まる。
ロボットが人間を支配する、芸術に規制がかかる世界での記録資料としての落語。
芸術の再生、それは劇団の姿勢と重なる。
とかく扇子の扱いが癇に障る、バンバン叩く音にいらっとする。
この世界では人間ひとりひとりに適性職業が定められており、就く職業を選べない、適性以外のことを自分のやりたいようにすることができない。
演芸も、音楽も、絵画も、写真も。
規則を破ると収容され、限度を超えると身体を切り刻まれる。
達成感や幸福感より、極められるかどうかが尊ばれる世界。
夢を抱くことのできない世界。
それでも夢を抱き、身体の一部を失おうとも、やりたい芸術表現に身を投じる人々がいる、命懸けで。
例え記録に残るものでなくとも、この世界の心のないロボットには理解できなくても、人間の大衆の心には刻まれる。
ぐっと思い巡らせているところに、また無粋に扇子バシバシ叩く落語、五月蝿い。
ここで一気に醒めてしまうのが、個人的には大変に残念でした。

プロトテアトル『エウレカ』

この物語は、登場人物が制服姿の女子三人だというところがいい。
教室の休み時間みたいな、放課後みたいな、キャッキャと楽しげな時間。
殺伐とした状況下なはずなのに青春を感じる。
安保に反対する学生運動のように、自分達に影響を及ぼす何らかの採決がなされようとしてることに対する中学生によるデモ活動の真っ只中。
デモから距離を置いた屋上に避難している女子中学生三人。
キャッキャしてる雰囲気もやがて、自由研究という名目のジャーナリズム議論に移る。
自由研究とか懐かしい、当時は何していいかわかんなくてひたすら面倒なだけのものだったけれど、今から思えば何してもよかったんだしあんな楽しいものなかったのにな、それを教えてあげに戻りたいな。
子供の可能性は本来、無限大だし夢と希望に溢れてる。
それを妨げる事象には怒っていいんだよ。
掲示板やらSNSやらでネチネチするのではなく、堂々と。

終わった後、投票のアナウンスをいつものテンションで行うダイゴさんの背後で、女子三人ぷらすアイウチさんが、せっせと舞台上いっぱいに散らばってた紙を回収してる光景が、なんか良かったです。
配信組には投票権がなかったのが寂しい。
華よ咲け

華よ咲け

ステージタイガー

近鉄アート館(大阪府)

2020/02/01 (土) ~ 2020/02/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

ステージタイガーの単独公演ならまず観られない作品だったように思います。
悲劇に引き裂かれて生まれ変わってもまた結ばれる愛し合う二人という輪廻転生ファンタジーもの。
比較的分かりやすく感動を生み出すテーマ。
そこに剛さんならではの人物の深みがプラスされ、さらに役者陣がみんなそれぞれに人物像を掘りに掘り下げ厚みが増し、見事に鮮やかに生きた魅力溢れる人物達に。
そこに確かに生きてる人物がいる、人生を感じられる、そこが魅力。
だから足しげく通ってしまうんです、毎度毎度。幸せな時間。

モマの火星探検記

モマの火星探検記

少年社中

サンケイホールブリーゼ(大阪府)

2020/02/07 (金) ~ 2020/02/11 (火)公演終了

満足度★★★★★

何度目かの再演。
再演されるたびにブラッシュアップされ、何度観ても何度でも胸いっぱいになる、感動をくれる。
舞台いっぱいの星空、満天の星空があまりに綺麗で、いつまでも見上げていたくなりました。
良い舞台は何度観ても良い、浴びに行きたくなる、この観劇体験は幸せ。

ハルカのすべて

ハルカのすべて

ももちの世界

神戸アートビレッジセンター(兵庫県)

2020/02/07 (金) ~ 2020/02/09 (日)公演終了

満足度★★★

音が面白い舞台だったように思います。
観るというより、聴くような。
攻めた演劇。

モダン・ガールはネコを探して

モダン・ガールはネコを探して

劇団レトルト内閣

HEP HALL(大阪府)

2020/01/24 (金) ~ 2020/01/26 (日)公演終了

満足度★★★★

まさしく、舞台そのものがモダンでした。
最近の作風とは異なり、わたしが観始めたころのレトルト内閣の感じでちょっと懐かしい心地。
またこんなレトルト観られて嬉しかったです。

その鉄塔に男たちはいるという+

その鉄塔に男たちはいるという+

MONO

AI・HALL(兵庫県)

2020/02/13 (木) ~ 2020/02/17 (月)公演終了

満足度★★★★

だいぶ前、まだ観劇に出会って間もない頃に、プロデュース公演的な別団体で観ました。
それをホームで観られる喜びが先立つ。
上演当時から月日が随分と経っていておそらく随分と変わっているであろうに、観ると不思議なもので、あぁやっぱりここがホームなんだなという感覚、しっくり馴染んでいて。
プラスの部分、進化の部分、見事でした。
作品が時を超えて在り続ける姿を観た思いがしました。

『君ヲ泣ク』×『ラズベリーシャウト』

『君ヲ泣ク』×『ラズベリーシャウト』

PLANT M

ウイングフィールド(大阪府)

2020/02/11 (火) ~ 2020/02/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

ラズベリーシャウトの方を観劇しました。
空間の空気が濃密でした。
空気がうねうね蠢く生き物のようにさえ感じた。
生の観劇の醍醐味、劇場でしか味わえない感覚、映像には絶対に残せない。
こういうのがあるから、劇場へ足を運ぶことをやめられない。

お通夜イレブン

お通夜イレブン

なにわニコルソンズ

TORII HALL(大阪府)

2020/02/07 (金) ~ 2020/02/11 (火)公演終了

満足度★★★★

ふたつのバージョンを別ステで分けないで、1ステで観せてくれる。
その意味と意義と値打のある2バージョンでした。
ひとつの公演で何パターンもあって一回の観劇で完結できないタイプの公演は観客に優しくないと思っている方なので。
この公演は観客にも寄り添っていて、また全ての出演者に見せ場が無理なく自然に設けられている役者さんにも寄り添っていて。
心ある公演だなぁとしみじみ感じ入りました。

ときめく医学と運命的なアイデア

ときめく医学と運命的なアイデア

匿名劇壇

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2020/02/14 (金) ~ 2020/02/29 (土)公演終了

満足度★★★

フラッシュフィクションは匿名劇壇の代表的なジャンルで、面白いのは面白いのですけれども。
長編が観たかったというのが、当時の偽らざる正直な気持ちでした。

北向きのヴァルキュリヤ

北向きのヴァルキュリヤ

BALBOLABO

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2020/03/04 (水) ~ 2020/03/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

とても良かったです!
キラメキの時のような、煌きがありました!
魅力的な役者さんが揃っていて、個性的なキャラクターに仕上がっている。
展開が気になってグイグイ引っ張っていかれました。
熱い舞台でした!

愛する母、マリの肖像

愛する母、マリの肖像

T-works

ABCホール (大阪府)

2020/03/27 (金) ~ 2020/03/29 (日)公演終了

満足度★★★

小学生の頃に伝記まんがで知ったキュリー夫人。
今回舞台で観たキュリー夫人は、わたしの全く知らなかったキュリー夫人でした。
このような人生を歩まれていた方だったのですね。
重厚な舞台でした。

アリス・イン・スランバーランド

アリス・イン・スランバーランド

演劇ユニット衝空観

in →dependent theatre 1st (大阪府)

2020/03/06 (金) ~ 2020/03/08 (日)公演終了

満足度

詩を朗読しているかのような長台詞の多用。
雰囲気で流されてゆく展開。
ごめんなさい…あまり好みではありませんでした。
キャラクターや衣装は可愛かったです。

屋上の父帰る

屋上の父帰る

Contondo

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2020/09/20 (日) ~ 2020/09/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

時間軸の違い、空間の違いを表現する演出のなされ方が、とても洒落てて良かった。
場面が進み、ベールを脱ぐように仕掛けが動き出した瞬間が快感でした。
全く別々のものだと思ってた同時進行するふたつの物語が、時空を超えて交錯する瞬間。
心を奪われました、あまりに巧み。
演者の中ではザキくんの演技が特に良かった、こんな風に演じてるところはあまり観たことない気がします、新しい顔を観せて頂きました。

The last night recipe

The last night recipe

iaku

AI・HALL(兵庫県)

2020/11/05 (木) ~ 2020/11/08 (日)公演終了

満足度★★★

とても文学的な舞台でした。
それぞれがそれぞれに自分の殻に閉じこもっていて、寄り添い合うことができない。
真っ直ぐに歪んでいて、不器用な人達。
生まれ育った環境の違いが痛々しい、双方ともに。
観ていてなんともいえない歯がゆい気持ちになりました。

INDEPENDENT:20

INDEPENDENT:20

INDEPENDENT

一心寺シアター倶楽(大阪府)

2020/11/19 (木) ~ 2020/11/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

一作一作について書きたいと思いながら年が明けてしまい…。
笑えるものから、意表をつかれたものもあり、予想通り型破りだったり、心底恐ろしい気持ちにさせられたものもあり、観てて辛いものもあり、バラエティに富んでた。
観劇の作法としては例年とは異なりながらも、舞台の上は何も変わらない、例年通り面白い一人芝居の祭典。
今年も目いっぱい楽しませて頂きました、珠玉。

F・I・G・H・T ~ いつも一緒に ~

F・I・G・H・T ~ いつも一緒に ~

あみゅーず・とらいあんぐる

ウイングフィールド(大阪府)

2020/11/06 (金) ~ 2020/11/08 (日)公演終了

満足度★★★

しっとり落ち着いたオトナのお芝居。
映像ではなく、目の前で生身の人間が演じるこの雰囲気を味わえるのが上質時間で。
気負うことなく、しみじみと味わいたい舞台。

ジュニアミュージカル 劇団Little★Star-team Earth-vol.4『READY GO!』

ジュニアミュージカル 劇団Little★Star-team Earth-vol.4『READY GO!』

劇団Little★Star

堺市立西文化会館・ウェスティホール(大阪府)

2020/11/01 (日) ~ 2020/11/01 (日)公演終了

満足度★★★★

将来ある若い世代の役者さんが、舞台の上できらっきらに輝いてました。
観ていて励まされるような力づけられるような心地のする舞台。
オープニングの歌唱ですでに涙腺が刺激されたり。
未来、希望が舞台の上に溢れてた。

夜、ナク、鳥

夜、ナク、鳥

ことのは

アトリエS-pace(大阪府)

2020/04/02 (木) ~ 2020/04/05 (日)公演終了

満足度★★★★

公演中止で初日だけの上演となってしまった公演。
たまたま初日に観劇を予定していたおかげで、観る事ができました。
過去何度か観たことのある作品。
演出や演じる人によって印象が全く異なる作品。
今回は軽快で現代的になってたように思いました。
時世柄あまり重たいのは観るのにしんどい心理状況だったので、今観るのにとても良かったです。

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