性能のよい
COLLOL
王子小劇場(東京都)
2006/01/06 (金) ~ 2006/01/09 (月)公演終了
編んでいる毛糸の美しさ
身体指向の彼女たち、物語やテキストは原作を引きながらあれこれリミックスというのは、あまり得意ではないのです。
が、王子小劇場の床を埋め尽くすような毛糸と編み物、脇で編んでいる女達の舞台の美しさは何時までも記憶に残ります。
繭文
黒色綺譚カナリア派
ザムザ阿佐谷(東京都)
2007/02/08 (木) ~ 2007/02/13 (火)公演終了
背負うもの
アングラというより昭和の背景が必要なものがたり。
が、中身は樋口一葉の明治から本谷有希子の現代にいたるまで、背負う気持ちをもった女性たちの話。笑いは少ないし、芝居は大仰なところがありますが、それが苦にならないぐらい骨太に編まれています。おもしろかったす。
ぬけがら
横浜未来演劇人シアター
相鉄本多劇場(神奈川県)
2007/02/08 (木) ~ 2007/02/12 (月)公演終了
12(twelve)〜「十二人の怒れる男」より〜
SHOW-GO produce
新宿シアタートップス(東京都)
2007/01/31 (水) ~ 2007/02/04 (日)公演終了
出ずっぱり。
映画は細かく撮影するのでしょうが、同じような密室を舞台の上でしっかりと再現するというのは、袖に引っ込めないわけで緊張を強いる舞台です。
映画と同じ物語。出ずっぱりという凄さはあるにせよ、独自の部分がちょっと欲しい
シフト
サンプル
アトリエ春風舎(東京都)
2007/01/26 (金) ~ 2007/02/04 (日)公演終了
肖像 オフィーリア
シアターオルト Theatre Ort
自由学園明日館 講堂(東京都)
2007/02/01 (木) ~ 2007/02/04 (日)公演終了
膨大な引用は、私の無教養をさらす。
わからないのです。だから、ちょっと辛い。
断片の会話は面白いのだけど、これは原作の力。構成し編むのが今作での作家の役割なのだけど、「作家には世界がこう見えている」ということをもっと感じたい、のだけれど。
場所の力は確かにあります。
Black Jack Pizza
仁3プロデュース
OFF OFFシアター(東京都)
2007/02/01 (木) ~ 2007/02/04 (日)公演終了
男三人、坐っている。
嘔吐の声から始まる芝居。心に受けた傷や圧迫が吐き気に繋がるという全体が見えてくるスリリングな感じ。
もっともっと笑いがあるといいなと思うのですが。
えっと、おいらは誰だっけ?~Cash on Delivery~
Me&Herコーポレーション
青山円形劇場(東京都)
2007/01/24 (水) ~ 2007/02/04 (日)公演終了
気楽に面白い。
スタンダードなシットコム。台詞に翻訳臭さはないけれど、欧米固有の濃さと、潔癖さがあります。
演出のありかたが、東京乾電池な感じで、役者の年齢には合わない感じもするのですが、ずっと笑い続けていられるのはそれはそれで素敵な時間で。
銀髪
アマヤドリ
吉祥寺シアター(東京都)
2007/01/24 (水) ~ 2007/01/28 (日)公演終了
物語がちゃんとある。
ひょっとこ乱舞を最近見はじめたので、見せ方のスタイリッシュさスピードは強みだと思いつつ、アタシはもっと物語が観たいと思っていました。
初期作品の再演という今作には、ちゃんと物語や作家の想いが濃密に込められている気がします。客演陣のはまり具合も素敵。
7の椅子 3
7の椅子
劇場MOMO(東京都)
2007/01/24 (水) ~ 2007/01/28 (日)公演終了
笑うし息を呑む。
シリアスな話をベースにしつつ、笑いをちゃんと取るオムニバス3本。
もう、ほんとうに芝居に慣れない人でも、誰でも楽しめること請け合い。小劇場の小さい椅子に座って、テレビ的有名人なんか居なくても面白い芝居ってのを見てみたい、と思う方は是非。
私はだれでしょう
こまつ座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2007/01/22 (月) ~ 2007/02/25 (日)公演終了
もっともっと。
初日が遅れたのはともかく、ちゃんと芝居としては成立してるし、唄もあるし、個人的なイデオロギーの考え方も近い。
が、こまつ座です。もっともっと密度が濃くなる筈。再演されればもっと良くなるだろうし、公演中も成長しそうな感じです。
monde
mon(2008年解散。現在は青年団若手自主大久保企画)
ギャラリーLE DECO(東京都)
2007/01/25 (木) ~ 2007/01/28 (日)公演終了
ちょっと素敵。
まったく違う二本組。
ガーリッシュな魅力一杯の「コラージュ」はオヤジ的眼福の前半から、後半、あまりの悲しさの落差をたった20分で。
女、男、幽霊の「カラメル」は会話の芝居。女性の視点でこういう話を見るのが好きなアタシの評価はもちろん高いのですが。
原形質・印象
ピンズ・ログ
OFF OFFシアター(東京都)
2007/01/24 (水) ~ 2007/01/28 (日)公演終了
寓話のフォーマット
ごく短い物語。独白が多いので観ている側のテンションを維持するのはちょっと大変。
地面にごく近い場所から、世界全体を俯瞰しようという無茶な試みなのですが、それをやろうという心意気がいいじゃありませんか。
メトロポリスプロジェクト Vol.18「あらかじめ失われた広場」
10x50KINGDOM
【閉館】江古田ストアハウス(東京都)
2007/01/17 (水) ~ 2007/01/21 (日)公演終了
世界に立ち会う。
というほど大げさではないけれど。
大爆笑編の「スズメバチ(110話)」は思いつきの勝利だよなぁ。ぎっくり腰で倒れた二人の頭上で八の字を描くスズメバチの図、というのが漫画的で楽しい。
メトロポリスプロジェクト Vol.19「万華鏡の季節」
10x50KINGDOM
【閉館】江古田ストアハウス(東京都)
2007/01/17 (水) ~ 2007/01/21 (日)公演終了
水準には行ってるけれど
もっともっと出来るはず。二本立てにしてしまったことで薄まってるのではないかという懸念がなくはないのですが。
今作では「SHINBASHI(113話)」がちょっといい感じです。女性の独り語りを二人芝居に展開する「ダビンチ2(114話)」はフォーマットの勝利。
甘い丘
KAKUTA
シアタートラム(東京都)
2007/01/19 (金) ~ 2007/01/28 (日)公演終了
しっかり。
初めての作家の挑戦。「芝居を観た」という満腹感にひたれるような芝居。決して甘酸っぱいばかりでも、大笑いでもないのだけど、かといって、いやな気持ちだけで終わらせない、「人に勧められる芝居」がここにあります。
ひかりごけ
三条会
ザ・スズナリ(東京都)
2007/01/18 (木) ~ 2007/01/21 (日)公演終了
濃密です
確かに濃密な空間。絶賛されるのもわかる気がします。テキストをいじらないのに、別の空間を浮かび上がらせるような面白さ。
物語を知ってる方が楽しめますね、きっと。
S高原とか、童話の類とか、誰でも知ってるような話を持ってくるといい気がします。
煙の先
贅
ギャラリーLE DECO(東京都)
2007/01/16 (火) ~ 2007/01/21 (日)公演終了
作り込まれています。
安心してみていられる役者たち。ちゃんと作られた台本を元にして、物語もちゃんとあるのに遊び尽くす面白さ。
アドリブのように書き込まれた部分もあることを、別の日の友人の感想で知りましたが、それも一つの手法ですから、もちろんオッケーなのです。
ともだちのともだち
RONNIE ROCKET
不思議地底窟 青の奇蹟(東京都)
2007/01/05 (金) ~ 2007/01/14 (日)公演終了
TRASHMASTERSOUL
TRASHMASTERS
駅前劇場(東京都)
2007/01/13 (土) ~ 2007/01/22 (月)公演終了
濃密です。
駅前劇場にあれだけの装置を詰め込むってのと、当日パンフがものすごく豪華だということだけではなく、ちゃんと世界を構築しようとしてるのです。
女性の描かれ方に、個人的には不満もありますが、それはそれとして。